複雑に見える現象を「瞬殺」
(2008-10-04)
近年,受験物理界で不動の地位を築いている上級者用問題集。選りすぐりの良問(力学43+波動21=計64:補問Q26)で構成。
各大問とも,前半の小問は基礎的・標準典型的なものを多数含み,後半になるほど難問化する流れ。いきなり問1からフリーズしてしまうような突飛な問題は皆無。『物理のエッセンス力学・波動―新課程対応 (河合塾SERIES)(河合出版)』をしっかりマスターした人は,その知識・類題のオンパレードと,確固たる自分自身の成長に驚き,あまりの充実感に思わずガッツポーズをとってしまう。複雑に見える現象を瞬殺してしまう目の付け所(=思考実験)に学ぶものが多いが,逆に物理的センスを要求される天下分け目でもある。
問題に深入りすることなく,兎に角パターンに則って立式しゴリゴリ解くのも個性のひとつだが,ぜひこのスピード感ある考え方を学びたい。
名門と呼ぶに相応しい
(2007-12-23)
物理学に慣れるまでは数をこなし「公式」を自在に操れるようになるのが必須ですが、これに挑戦するレベルに達したときこそが物理の楽しさ奥深さを再認識できると思います。
そして徒に問題をこなすことより「物理法則」を徹底的に理解することが必要とされます。
現象というのは口で説明するのは難しいですがそれを式が見事にあらわしている所に魅力があり、「現象(結果)には必ず理由(原因)がある」というのが心得であると思います。
強い味方に
(2007-09-04)
高校三年で、物理は得意なほうです。定期テストでは何回も100点を取りましたが模試の結果はイマイチでした。この本に出会えて本当に良かったと思ってます。数々の勘違いを正させてくれた名著です。塾に行ってない私にとって本当に強い味方になってくれました。
良いは良いが…
(2007-07-24)
確かに一つ一つの問題は良問だと思います。少し弱い分野や気合いの入っている分野もあるようですが。しかし、自分が難系を使い慣れているからかもしれませんが、どうも「つぎはぎ感」や「ぎくしゃく感」が否めません。問題と問題の間の関連というか、問題の順番等の構成というか…何か構成上の「流れ」みたいなものがなく、本質的なものが掴みづらいような気がするのは自分だけでしょうか…難系に比べての話ですが。
難系できっちり理解できた後に確認的な練習として使ったりする分には手頃なレベルで問題ないと思います。また、エッセンス等からステップアップしてくる人にも良いとは思いますが、できれば難系で本質の理解を得られた方がより高い次元へ飛躍できるのではないでしょうか?
受験は時間との戦いでもあるし、受験生にはそこまで時間はないか!?という自分も受験生ですが…f^_^;
なんだかんだ書きましたが、上記までこの問題集に求めるのは酷かもしれません。全体としてはなかなか良い問題集だと思います。
ハイレベルだがわかりやすい。
(2007-02-17)
一応は基礎固めを「物理のエッセンス」でして、
この本で演習するという流れの上にある本。
しかし基礎固めを何でやっていても素直に入っていける良書。
(微分積分の考えは使っていない。)
レベルとしては中級〜上級レベル問題集で、
例え東大などの最難関でも
高得点を狙わない作戦なら
十分使える問題集。
同じハイレベル問題集では
「重要問題集」や「難問題の傾向とその解き方」が有名。
その二つより多少レベル的には劣るものの、
見やすい紙面、わかりやすい解説に関しては秀でている。
私自身は物理に得意意識があり「難問題」を解き進めていたが
さすがにスラスラとは進まず、
力学と電磁気が完成した時点で
そのままのペースだと受験本番に間に合わないと悟り
他の分野の演習はこちらに乗り換えて正解でした。