品切れになる前に
(2008-05-23)
発売直後にネットで話題になり、あっという間に品切れになってしまったムックだが、内容を確認してみて納得である。
これは凄い。理系ならではの論旨明快かつ無駄を省いた簡潔な文章。関係文献を渉猟した上で、自分で実験してみるという科学的態度。しかも本業はホンダのエンジニアということで、実験をする場合でも問題とする変数以外は条件一定という基本を忠実に守っているし、実験の妥当性についても自身で的確に評価し、さらには「追試・科学的批判大歓迎」と後書きにも明記されているではないか。
申し訳ないが、早川円蔵の本とは比較するのが失礼な名著である。唯一問題があるとすれば、書かれていることや論じられている諸概念がそれなりに高度なものなので、高校までの物理の内容をきちんと理解している(履修して単位を取っただけでは難しいかも)人間でないと、ちんぷんかんぷんになるかもしれないということであろう。
まあ、そういう方には早川円蔵さんが居るわけで、これも一つの適材適所である。
お勧めします
(2008-05-16)
ホンダの技術者にしてロードバイク好き。些細なことでも地道に実験を繰り返し、データをきちんととっていく態度。それも自分の身を犠牲にして。頭が下がります。この内容でこの値段。私も含めてなのですが、普段軽量パーツにお金を惜しまずに投入されいている方にとって、この一冊はかなりのコストパフォーマンスではないでしょうか。
物理が苦手な方には少々読みにくいところもあるかもしれませんが、ロードバイクが好きで1秒でもタイムアップをと日夜努力されている方にとっては、貴重な情報源となると思います。
発想はとてもいいんだが、文章構成力が・・・
(2008-05-14)
第一印象は、わかりにくい。こういうロードバイクの理論を、我々一般人に説明するのは、極めて難しいと思うが、この本が理解しにくい最大の原因は、文章構成力、表現力のなさだと思う。その証として、ロードバイクの理論ではなく、筆者自身の日頃感じたことやコラムなども、説明があちらこちらに飛び、全くまとまりがい。ジャンルは違うが、エンゾと較べると、文章構成力、表現力は著しく劣る。特別な予備知識がないままにこの本を最初から最後まで一気に読み通すには、相当の忍耐力とエネルギーを要すると思う。
批判ばかりしてきたが、このような発想の本は今までになかったと思うし、カタログ的な機材の説明は全くないのも好感がもてる。ただ、高校時に物理2まで勉強した私でさえもわかりにくいし、読むのに疲れる。この本のネタはとてもいいんだが、作者に表現力がないために単なる駄作となってしまっている。作者に問いかけたい。もう一度、この本を作者自身が読んで、多くの人が理解できるかどうか検証していただきたい。現状では、優秀な人ではなく、単に周囲をバランスよく見ることのできない人が書いた本である。
これから、この本の購入を検討している人は、ほかの人が言っていることに惑わされずに、まず、本屋さんでじっくり立ち読みしていただきたい。理解できそうなら購入すればいいと思う。
画期的で判り易い理論本
(2008-05-05)
優秀な人というのは人に説明するのが非常に上手く、また理論を実証(検証)することが出来るという事が良く分かる。
裏づけのある数値を示しながら実用について説明しているため説得力がある。
他の雑誌、本が広告塔たる著者が書いているため経験則、コーチングの受け売り、裏付けの無い持論ばかりの情報の中でこの本は秀逸である。
また、各検証の実験の工夫の仕方や身を張って大真面目にやっているところが遊び心満点で読んでいて随所で笑ってしまった。とてもお茶目な人物であると思う。
コラムにあったスタンディングスティルは今まであまり興味が無かったが、時々練習して出来るようになってみたいと思った。
コンテンツが満載なので紹介はしきれないが、ロードバイク乗りならば誰もが面白いと思う一冊だろう。
長く乗ってる人には単なる読み物かも。でもおもしろい。
(2008-04-01)
なぜロードバイクが今のような形状になっているのか。
また、なぜこのような高いサドルで漕いでいるのか。
ケイデンスが重視されるのはなぜなのか?
(どれだけカロリー消費したら体重がどれだけへるのか…など)
自転車に乗っていると感覚でわかってくることだけれども、
実験を伴った具体的な数値を含んだ知識を知るのはおもしろいことだと思います。
自転車に乗り始めた人には、下手な入門本を読むより役に立つ本だと思います。