大学入試英作文対策にお薦め
(2008-08-15)
【良い点】
1・・・ 1項目が短く、細切れの時間にも利用できる。
2・・・ ネイティブスピーカーが、煩瑣な文法的解説を廃し、「とにかく普通こういう言い方はしない」というスタンスで、書いているので、英語レベルに関わらず役立つ。
3・・・ 著者のスタンスが、程好く規範的で、やたらと口語に流れていなくて好感が持てる。
4・・・ 全ページ2色刷りで、レイアウトも見やすい。
【悪い点】
1・・・ 明らかな文法的ミスと、文体的に不自然な word choice とがごちゃ混ぜで紹介されている。
2・・・ 例文だけでなく、説明部分も日英対訳になっているのが意味不明。
3・・・ Excercises の間違いのカウントの仕方が結構イイカゲン。主語の数に呼応した動詞の変化をカウントしている所としていない所がある。そもそも間違いの数をヒントに出す必要があるのだろうか?
【総評】
確かによく見かける間違いをかなり広範囲に集めているので、特に大学入試の英作文対策にお薦めである。品詞別でなく、(大まかな)頻度順になっていれば、より実用的だと思う。
日本人が英語で間違えやすいポイントがわかる
(2008-03-28)
間違えやすいミスの観点からポイントが判りやすくまとめられています。間違いの実例とそれに対応する英語本来の表現の違いを見比べることで理解できるようにまとめられています。
文法的にはおかしくは見えなくても、ネイティブはそのように表現しないという間違いの例や文法的におこりやすいミス、勘違いしていやすい語義など、とても参考になります。
実際自分がたまに言う言い方が間違いであることが本書でわかりました。気をつけないといけないですね。一度通読すると新しい発見がありますよ。
もうちょい!
(2008-03-20)
とてもいい本だと思います。これまで曖昧に覚えていたことが実は間違いだった、と気付かせてくれることが多かったし、英語をより磨くためには役に立つ本でした。
ただ、個人的には「他にこういう単語を使ってこういう風に表現してもいいんちゃうん?」という疑問が次々と沸いてきて、その疑問に対する答までは載っていませんでした。
そこまで求めるのは贅沢かも知れませんが、せっかくいいアプローチをしているので、解説の英訳を載せるよりも「他にもこういう言い方ができる」というようなもう少し突っ込んだ、幅の広い解説に紙面を割いてほしかったので、☆4つです。
学生の時にこんな先生に教わりたかった
(2008-01-02)
英文を読んでいるとwatch, see, look atなどの単語にある程度のイメージの違いを持ちながら読んでいる人は少ないと思う。この本は日本人がイメージを持ちにくい英語の表現方法に焦点を合わせて解説している。
実際に医学文献を読んでいてもcontain, include, have dead, dead, died of, wish, hope, teach, tell,get, have gotなどのこの本で説明されている単語がたくさん出てくるが、この本を読めば、それらの単語をただ単に左から右に読み進めるのではなく著者の気持ちが少しは理解できるようになる。そしてそのようなイメージを持ちつつ英語の論文を書いている人は結構少ないことに気づき、案外日本人と同じようなミスを海外の医学者もしていることに気づくだろう。
弱点の発見と補強に最適
(2007-12-30)
良い本だ。何事もそうだが、ある程度できるようになってくると、今度は自分の弱いところを効果的に見つけて正すという勉強も重要になってくる。休みを利用してちょうど集中的に弱点克服の勉強をやりたかったので、個人的にはとても参考になった。
日本人の弱いところに焦点を当てた英語教材は近年いろいろ出ている。本書はその中でも中級者向けとして適切な内容となっている。よく整理分類されていて、説明も例文中心で、説明に冗長な部分が少ないので、後で見直す場合もわかりやすい。構成も簡潔で良い。分量もちょうど良い。
「いいところ突いてくるな〜」と思いながら、なかなか面白くて、見つかった再チェックのポイントをメモしながら次々一気に読んだ。役に立つと思う。日本語の解説と英語の解説が併記されているのもうれしい。
もっとも、日本人がよくやる間違いはこれだけではない。I'd like to go to abroad. というのは何度か英会話学校で耳にしたし(abroadは副詞なので、go abroad)。get in/out とget on/offを混同するケースも何度か聞いた(車は get in/outで、バスや飛行機や列車は get on/off)。downtownを下町だと思っている人もたくさんいる。そういったものも集めれば、もっといくだろう。さらなる改定版を期待したい。
それから、juiceに関するレビューがあったが、juiceは果物や野菜からの汁、肉汁や場合によっては体の分泌液を示すものなので(胃液は gastric juices)、本書の指摘は正しい。尚、このような我々の生活に浸透している和製英単語の間違いについては、"英単語が自然に増える―和製英語「わたし流」活用術"という本によくまとまとめられている。新書でそう高くもないので興味のある方はそちらも参照されると良いと思う。