野球ファンなら絶対に楽しめます。
(2008-09-15)
阪神はなぜ弱体化していたのか?という事が歴史や監督起用を含めて紹介されており、阪神
ファンならずとも楽しい本です。
4番とエースは作れない、だからカネを出して引っ張ってくるしかないという持論も、そう
なのか〜!と納得していまいます。それだけ野村監督の野球人としての言葉には説得力もあり
魅力もあります。
久万オーナーは「あなたほどの人なら4番とエースを作れるでしょう」とカネを出さなかった
後年、星野監督が優勝に結び付けますが、やはり野村監督の下地があったからこそと思う。
(本書で本人はそれを否定?していますが)
コレを読むと野球の見方が変るかもしれません。面白いですよ。
あゝ 日本球界?
(2008-09-08)
著者の野村監督は,プロ野球の監督に収めておくには勿体ないほどの自論の持ち主だと思う。いろいろあって不人気の面もあるが,その幅広い知識と深い洞察力は,少なくとも日本球界においては無二のものであり,もっと能力を発揮してもらいたい。
良き伝統を築き,それを継承していくことと,真にチーム強化を考える上層部(オーナー)の存在。これらが,本書の鍵ではないかと思った。さらに,野村監督がよく言う人間教育。野球の技術的なことを言える関係者は多いが,人間教育にまで言及できる人は多くないだろう。これは,伝統の構築に繋がることと思われる。
タイトルには特定のチーム名が入っているが,これはプロ野球界が人気に胡坐をかいてきたことの比喩として使われたものではないだろうか。野村監督が言いたかったことは,結局はプロ野球界全体に当てはまることだろう。
野村監督の球界への愛情と危惧が伝わる。野村監督だから書けた一冊である。
日本プロ野球が五輪で惨敗した現状において,球界関係者も,ファンも,一度考えておきたいテーマが含まれている本だと思う。
ダメ組織が作られる様
(2008-06-28)
阪神のことを書けば新聞は売れる
↓
阪神の選手を批判すると記者は出入り禁止となる
↓
選手を擁護し、数年でいなくなる監督を批判する
↓
監督が選手を育てる暇が無い
↓
選手はちやほやされ、勘違いする
阪神は、こうしたスパイラルに入っているそうです。
岡田監督はサインを出さずに選手任せらしいが、天然なのかメジャー流なのか・・・
など、野村監督の立場ならではの考察が面白いです。
年老いてもなお、反省と試行錯誤を繰り返す野村監督の凄さが分かります。
野村監督就任以来、阪神びいきの私としては、早く阪神にカムバックしてくれないかと思うのですが、きっと実現しないでしょう・・・
気性が荒い関西気質には、頭脳戦は似合わないのかもしれません。
冷静な分析
(2008-06-12)
阪神ファンではありませんが、野村監督の本なので読んでみました。
憶測の部分も多くて実際は違う部分があるかもしれません。
元巨人軍の川上監督が人間教育の必要性を説き実践されたというところは 凄いと思いました。今の巨人は人間教育がされているのか疑問に思いました。
星野監督も野村監督も 川上監督の野球を高く評価していろところは共通しています。
星野監督は野村監督が阪神の選手に残したレポートを読んでなにも付け足すことはないと言ったそうです。
2人の野球は共通点が多いのだと思いました。
元ヤクルトの池山さんは、野村監督のミーティングをメモしたノートが財産だといって大切に保管してあるそうです。
野村監督の野球理論は今の野球界では1番なのだと思いました。
地域密着というところは、阪神は1番だと思います。ひいきのひきたおしの部分を指摘されていました。
しかしJリーグや BCリーグ BJリーグなど地域密着のチーム作りをしようとしている所が多くて
阪神はそれらの手本になってほしいと、思っています。
阪神ファンならば是非読んでください!
(2008-05-09)
阪神監督時代の経験から球団体質の筆致が非常にするどく、面白い。
阪神ファンの私の長年の多くの疑問。
球団フロントやスカウトへの無能さ。
少し活躍しても続かない若い選手達、やたらと多いトラブル、OB監督の多さ。
こういった疑問に本書から回答が得られました。
推測や噂の羅列が多少ありその部分はノンフィクションとしてはどうかと思いましたが、
阪神ファンならばかなり興味深く読めると思います。
ただし先日の東京ドームでのラミレスのホームラン性の打球を阪神ファンが
叩き落した件に「よくやった」と喝采を贈るようなタイプの方には向かないと思います。