読み物として面白く、センスも磨かれる(はず)
(2007-07-04)
本書は、各地・各年代のネイティヴ100人にアンケートをとって、日本人のよく使う英語表現が問題ないかどうか聞いた本です。
これまでの「実はネイティヴはこう言う!」本は、書く人の個人的感覚に左右されることが多く、信頼できるかどうか怪しかったのですが、本書は学問的にしっかりした方法でアンケートがとられて書かれています。
また、実際によくありそうなシーン・表現を取り上げて聞いているので、とても参考になります。
たとえば、
誰かが荷物をかかえていてドアを開けられない場合、"Would you like me to open the door?" と言うか?
など。
また、回答者からの、「××という表現だと子どもっぽく聞こえる」だとか、「××という表現は××というケースなら使える」といった感想も載っており、参考になります。
読み物としてもおもしろいけれど、
(2007-03-03)
読み物としても充分に楽しい本だと思いますし、この点でもおすすめですが、
ネイティヴの方達の、「実際の声(英文。和訳あり)を一文ずつじっくり読んでいると、
表現の仕方の勉強になります。
会話学校に通っていて、例えば先生に、
「仕事がらみの人にこの表現は失礼ですか」「これだとぶっきらぼうに聞こえませんか」
「直接過ぎてきつい言い方ですか」「友達や仲間内でも、もしかして偉そう?」
「くだけすぎ?」「距離をおいたかんじですか」
「何かほのめかしてるみたいで、誤解されそうですか」
などど尋ねてみたい方には、
例文の宝庫のようなありがたい本だと思います。
すごい情報量!
(2007-02-08)
とにかくデータ量の多さでは信頼できます。
意外なことばかりで本当に勉強になりました。
もちろん言葉は生き物なので、時代などで変わって来るかもしれませんが、
引き続き著者さんには調査しつづけてほしいです。
またアメリカ英語やイギリス英語のどちらかに偏らず、
英語圏全般のデータがとってあるのですばらしいと思いました。
ピックアップしてあるデータもほどよい量で、
ただのデータが羅列してある感じではなく、
肩の力を抜きつつ読めます。
ネイティブの感覚を知りたい方はぜひ。
ネイティブ100人!
(2006-12-22)
本書はアプローチが真摯であり、英語学習をはじめたばかりの中高生だけ
でなく、一応話せるレベルになっていても、(日本人)non-nativeスピーカー一般に役立つと思います。
情報提供してくれたネイティブの方々については性別、米英別、州(英の場合都市または群)別
年代別が巻頭に一覧表示されており信頼性の高いことが本書の特徴です。アンケートをとる際の
方法論の説明も十分すぎるほど巻頭に掲げられています。
英語学習中の日本人はとかく一文だけで、盛り込んだ気持ちをわかってもらえる(かもしれない)
という甘い期待または気持で、1つのセンテンスを発する。ところが、よく会話の先生に
いわれるのは”Please elaborate." でいいたいことはそれだけではいえてないよ、
それだけではわかりにくい、誤解されることもあるよ、という次第です。
native speakerに、こういう言い方でこの場面で適切かどうか質問して、yes or noで
答えてもらい、パーセンテージを表示。そのうえで、『ネイティブの実際の声』
として、さらに個人的にelaborateしてもらう。
類書はいろいろありますが、CPと信頼性において今時点で一番いい本かもしれない
と思います。
中高生にぜひお勧めしたい
(2006-12-02)
題名通り、日本人がついついやってしまいがちな勘違い英語表現について、そんな表現を本当にするのか否かを、英米人100人にアンケートして集計した一冊です。
たとえば新しい就職先の歓迎会ですっかりお酒が進んでしまった場合に「酔ってしまった」と伝えようとして「I am drunk.」と言うのはやめたほうが良いとあります。ネイティブたちは「自分がdrunkだと認めるのはかなり恥ずべきことだ」、「仕事に対していい加減な人間だと暗に言っていることになる」という具合にこの表現に対してはかなり手厳しいのです。実は私も以前、アメリカ人が開いたホームパーティに出かけてこの表現を使ったことがありますが、本書を読んで当時のことを思い出し、赤面しました。
こうした場合、ネイティブは「I am a bit tipsy.」と表現して、アルコールにまつわる負のイメージを払拭しようと努めるというのです。
また「お酒が好き」という意味で「I like drinking.」というと、「アルコール依存症のように聞こえる」そうです。「I enjoy a drink now and again.」と言ったほうが控えめに聞こえて好ましいとあります。お酒に関する発言は慎重を期したほうが良いということが分かります。
他にも相手が間違っていると感じた場合、「You are wrong.」と言うのでは角が立つので、「I think you may be mistaken.」とするほうが柔らかく聞こえるなど、参考になる事柄が満載です。
類書に鷹家秀史/林龍次郎著「詳説 レクシスプラネットボード―103人のネイティブスピーカーに聞く生きた英文法・語法」(旺文社)があります。そちらも大変勉強になる一冊ですが、本書「日本人英語のカン違い」は解説文がさらに平易になっていて、とっつきやすいつくりになっています。