人類の宝だ!
(2004-01-01)
あのマイルスですら誉めちぎったという、天才女性シンガーソングライターローラ・ニーロの、魅力が全部詰まっていると言っても過言ではない素晴らしいライヴがこのアルバムだ!
しかもCD化に際して未発表の曲をバカバカプラスしてくれているのだが、これがまた揃いも揃って名曲名演ばかり。
メンバーも当時の恋人、ジョン・トロペイやNYアーバンフュージョンシーンの総裁マイク・マイニエリ、言わずと知れたリチャード・デイヴィス、アンディ・ニューマークなどジャズ系の達人をずらっと揃え、ユニジャンルなコード感の中に浮遊する、テクニカルで熱い演奏が繰り広げられている。
もう1曲目の「マネー」の疾走感でいきなりノックアウトだ!
ニーロのピアノ弾き語りも都会の夜のしじまを感じさせるような素晴らしいニュアンスで思わずため息が出てしまう。
なんという名作。
こんなものが世に残ったのは長い音楽の歴史が生んだ奇跡だ。
全ての音楽ファンへ、そしてこれから音楽を聴くことを趣味としようと思っている人たちへ、声を大にして言いたい。
ここに一つの素晴らしい宝物があります。
ライブの名盤!
(2001-08-23)
ローラ・ニーロの本当のすばらしさは、ライブパフォーマンスにこそ有ると思うのは私だけだろうか。彼女のライブアルバムは少なく、この他に、「ライブ・アット・マウンテン・ステイジ」と「ライブ・アット・ボトムライン」ぐらいだが、後者は入手困難ですらある。しかし、卓越したシンガーソングライターとしての彼女のナイーブで知的な感性はライブでこそ発揮され、パフォーマーとしての喜びと解放に満ちあふれているように思われる。私達はそこで彼女の本来の姿に正当に向き合うことが出来るのである。このアルバムでは、アレンジの良さもさることながら、聴衆・バックミュージシャン一体となった臨場感と、とりわけジョン・トロペイのギター、リチャード・デイヴィスのベース、アンディー・ニューマーク!のドラムス、これら三人の際だったリズムセクションによって、彼女の自由奔放なパフォーマンスにいっそうの拡がりが与えられている。当時、日本人なら驚いた、谷内六郎の絵を使ったアルバムデザインも不思議に美しく彼女のイメージを捉えていて、その時にカットされた曲をも含めてコンプリートしたものがこのアルバムなのだそうだ。「ボトムライン」と併せて、間違いなく彼女のベストアルバムであると同時に、これはライブの名盤なのである。