まだまだ伸びる未来の大物
(2008-08-22)
ラテンポップスというと、日本ではフリオイグレシアスやマイアミサウンドマシーンのイメージがまだまだ強い感もあるが、このライートという若者はフラメンコギターの技術に裏打ちされた卓抜したギターテクニックと、日本人の母親から譲り受けた日本人にも受け入れられる感性で、日本人のラテンポップスに対するイメージを大きく変えていく存在になるだろう。まだ若いということもありアルバムに納められた楽曲はパンチの効いたアップテンポの曲が主体ではあるが、Me Faltaのようなしっとりと聞かせる曲もまたよく、これから人生経験を積んでいく中でより深みのある楽曲を作ってくれるのではないかと楽しみである。今後に期待の意味も込めて星は4つにあえてとどめておくが、彼はきっと将来さらなる大物になるだろう。
さわやかな佳作
(2008-07-11)
解説によるとライートは、1983年スペインのマドリッド生まれで今年25才になる。
父は、フラメンコ・ギタリスト、母は、日本人でフラメンコ・ダンサーだそうだ。
それで「星のフラメンコ」か、と納得した。その「星のフラメンコ」は、原曲のテイストを残しつつも、大胆なアレンジでライートなりに消化し、40数年ぶりに新生「星のフラメンコ」として蘇った。アルバムの1曲として全く違和感がない。
アルバム全体を通しての印象は、フラメンコというと情熱的で、妖艶で、というのが売りだったりするが、ライートはそれぞれの曲にラテン、ロック、ポップスなどの味付けをして実に爽やかに、それでいてどこかノスタルジックに仕上げている。訳詩を見てみると、10曲目のように「結婚して以来変わってしまった妻よ、出逢った頃の君はどこへ行っちまったんだ」とユーモラスに歌われる曲もある。
逆も言えるわけで誰もが思い当たる節があるのでは・・・!
もちろんライートの弾むようなギターも充分堪能できる。ワクワクしてハッピーな気持ちになれる素敵なアルバムだ。