中年オヤジの心意気を聴け!
(2008-05-11)
これが中年オヤジの作る音楽なのか!!?と1曲目から圧倒された。この疾走感、エネルギーそして瑞々しさって…カッコ良すぎ!世界最重要ロックバンドの一つR.E.Mの新作は、まるで新人ギターロックバンドのような勢いがあって驚かされた。
とは言え、キャッチーなメロディ満載の「Supernatural Superserious」や、十八番であるカントリーロック「Until the day is done」など、R.E.Mらしさは全開。深みのある良曲ばかりで、ベテランとしての安定感も感じられる。
自分もこんなふうに、オヤジになってもカッコ良く在りたいものです…中年の目指すべき生き様を教えてくれたR.E.Mに感謝(笑)現時点では分からないけど、次の来日公演が本当に楽しみだ。
白黒つけたロックの殴り絵
(2008-05-08)
老成に向かっていたバンドの突然の変化、一体何故なのだろうか。特に巻頭曲の「渇き」は尋常ではなく、初期から音の隙間や意外な緻密さを見せていた音像から掛け離れたサウンドにまず驚き。やり直しの出来ない墨絵のように、音の一斉射撃をものの見事に決めてみせる辺り、やはりただ者ではなかった事にさらに驚き。ただ、"Sitting Still"の疾走とも"These Days"の躍動とも違うベテランR.E.M.の逆噴射は何に衝き動かされたものなのか色々と考えてしまいます。
初めの強靭な三連発、枕詞みたいに付き纏う「政治がどうの、世の中がどうののロックバンド」ではなくバンド自体が抱える飢餓感や何か目に見えないものに対する渇望、そんな要素もあったのではないかと思えます。"New Adventures in Hi-Fi"以降はかなり難解になった印象があるなかで、素晴らしく耽美的だった"Reveal"の対極に位置する動的な佳作を、ファンに届けてくれた三人に素直に感謝したい。
現役最重要バンドのパンキッシュなアルバム
(2008-05-01)
初めて聴いた時正直言葉を失った。キャリア28年今回で14作目となるアルバム。これだけ期待を裏切ず、安心してCDを購入できるロックバンドも少なくなってきた。
やはり初めから出てくる音が違う。前作「AROUND the sun」と比べてかなりロック色が強い。1994年の9作目「MONSTER」以来のテンションの高さと言えるかも。
トータル34分という短さながらひたすらパンキッシュでメロディアスでもある。
歌詞の面ではアメリカ政府と社会情勢に対する怒りとやるせなさが中心になってる。マイケル・スタイプの切々としたボーカルがよりリアリティさを増している。
最近は中々買う気になるロックアルバムがなく、そんな中このR.E.M.とLENNY KRAVITZは安心して買えた方だと思う。28年現役でまだここまで見事なアルバムを作ってしまうあたりやはり別格だと感じる。
どうしてこんなに元気が良いんだろう!
(2008-04-13)
第一印象は、VOTE FOR CHANGEでの敗戦が尾を引いている内省的な前作とは、かなり違った雰囲気で、曲が進んで行くうちに、おっ、おおっ、おおおっ〜という感じ(ちなみに良い意味)。
彼らにはまだこんな良い曲を作れるパワーもスキルも残っていたのか、と感心するような楽曲がズラリと並んでおり、どの曲もライブ受けしそうな予感。特にシングルカットされた曲は、歌詞はマイケルワールド炸裂といった感じで、結局何が言いたいのか良く分からない感じはありますが、それがREMの魅力のひとつだし、ギターイントロからまるで新人バンドのような元気さがあるし、その上クオリィティが高く、とても中年バンドの新曲とは思えません。
インタビューを読むと、今回でもしも思い通りのアルバムが製作できなかったら解散しようという話があった程、精神的にも追い込まれてまさに背水の陣で臨んだアルバムらしいけど、その意気込みが正当に反映されている印象を受けます。
いろんなことが有ったし、アメリカは未だに病んでいるけども、その上で俺たちの2008年はこんなに力強いんだぞ…という久しぶりのREMからの反撃の一枚です。
評価が分かれるアルバムのようです。が。
(2008-04-13)
一方で"原点回帰"、
一方で"完全なネタ切れ表明"
と、今回の新作は
ファンの間でも評価の分かれるアルバムのようです。
個人的には原点回帰というより、前作の流れを得た上で、
年甲斐もなく(笑)疾走しているアルバムだなと感じました。
あえて言うなら「Green」のような雰囲気?
もっとも「Stand」や「Orange Crush」のような
分かりやすいキラーチューンはありませんが
(しいて言うなら「Supernatural Superserious」「I'm Gonna DJ」)、
このクラスのベテランバンドが
まだこうやって子供みたいに暴れ回れる、
ということを自ら表明してくれたことは
ファンとして非常に嬉しいしありがたいことですね。
と、なんだかネガティブめに書いてしまいましたが、
そんなに悪いアルバムじゃないですよ。
というか、個人的にはものすごい名盤にすら聴こえています。
だけど周りを見渡せば全く受け付けない人もいて、
「これは早とちりかも…」
と、ちょっと慎重になってしまっているだけです。
僕は前作の枯れた路線が好きで、
正直今作は
「Final Straw」
が12曲続くようなアルバムでも良かったんですよ。
もちろんその気持ちにはあきらめや寂しさも混じっていて、
今回そういう期待を最高の形で裏切ってくれた
R.E.M.には土下座したいぐらい感謝しています。
試聴機のスイッチ押した瞬間流れた
「Living Well Is The Best Revenge」は
前作の思わぬ低評価に苦しんだバンドからの
健全な復讐なのかもしれません。