アルバムタイトルそのまま
(2008-05-22)
本作は一度聴いただけではわかりません。
また、ロックを聴きなれていない方にも、なかなかわかりづらいでしょう。
というのも、本作は「ベッドラム(大混乱)」そのものだからです。一度聴いただけでは?でしょう。
この歌詞とサウンドの洪水からは、様々なものが聞き取れます。ある人はザッパを思い出し、ある人はカンを思い出すでしょう。耳の肥えている方には大いにお勧めできます。だから、音楽を聴きなれていない方にも、?でしょう。
勘違いしてもらいたくないのは、決して彼らは奇を衒って音楽を作ってはいない、ということです。本作にある「ベッドラム」は、彼らの自然体なのです。これも・・・一度聴いただけでは、なかなかわからないでしょう。
本作をしっかり理解できた方には、本作の味わい深さはたまらないものとなっているはずです。気がついたら、はまっているのです。初めは受け付けなかったサウンドの洪水も、心地よいものとなっているのです。
不思議なアルバムです。しかし聴いて損をすることはありません。
ア゛ーーーーッ!
(2008-03-28)
先のアルバムから短期間でファン心待ちのニュー・アルバム。
私はこのアルバムにマーズ・ヴォルタの真価を見た。
一度や二度聴いただけでは、この「マーズ・ヴォルタ」というバンドは理解できないだろう。
しかし、本作でマーズ・ヴォルタというバンドの本質と独自の音楽性を端的に表している。
洗練度の高いロック・ミュージックというのは、
それだけで非常に難解な哲学的なものになるのだが、このバンドはまさにそれ。
単純にヴォーカルの力量がいい、リズムがいい、曲がいい、アレンジがいいという4つの基本を完全に満たした上で、放たれる唯一無二の音楽性。
それを求めても裏切られない。そんなバンド。
非常に深遠なアルバムである。マーズ・ヴォルタの曲というのは、
哀愁を帯びつつも激しく派手で気持ちいい曲と、
プログレッシヴな難解極まるシュールレアリズム的曲の2つがあると思うのだが(大まかに分けて)、
本作は1st+2ndの融合とも呼ぶべき、究極の一枚。
これまで知らず、何処かで聴いて少しでもいいな、と思った方は是非CDでじっくり聴いてみて欲しい。
ここには商業主義に侵されていない、本当のロックがあると思うから。
こういうバンドがいると日本のロック・シーンも見習って欲しい、と思ってしまう。
逆説的ではあるが、同時にもっとメジャーな層にも広まって欲しいと切に願うのである。
変態的なサイケプログレ
(2008-02-21)
アメリカのプログレロックバンド、マーズ・ヴォルタの4th。2008作
あやしげなジャケや「ゴリアテの混乱」という意味不明のタイトル通り、
前作から続く変態型モダンプログレ道を今回もまっしぐら。
アラビックなコード進行でサイケがかった浮遊感をともなうサウンドで、イメージは中近東か。
手数の多いドラムを中心に、これまでよりもさらにグルーブ感のある演奏がかなり生っぽい。
もともとが楽曲よりもイメージを重視した演奏志向のバンドであったので、
この破天荒なスタイルに理不尽さを感じるようなまともなリスナーには向かない。
75分の大作に飽きがくるか来ないかは、ひとえに感覚で聴く変態サイケを好むかどうか。