グループサウンズの代表する24曲を集めたオムニバスアルバムです
(2007-08-09)
昭和40年代前半、百花僚乱のごとくにテレビの歌番組を占領していたGSが勢ぞろいしました。持て囃されたGSブームでしたがそれから3・4年ほどで潮が引いたように消えていったのが不思議でした。
彼らのマッシュルーム・カット、ミリタリー調のファッションや演奏スタイルは、まさしくビートルズの影響を受けていました。GSの音楽は、日本の新しいロックグループの萌芽のようでしたが、実際は歌謡曲を扱う作詞家や作曲家が関わっており、現在で言うアイドルグループとしての扱いのほうが適当だと思います。
ザ・タイガースの「シーサイド・バウンド」の振り付けや、「君だけに愛を」のキメのポーズ、「花の首飾り」の演奏シーン、ザ・テンプターズのショーケンが歌う「エメラルドの伝説」のポーズなどはよく覚えています。聴いているだけで当時の映像が蘇ってきました。
ズーニ−ヴ−の「白いサンゴ礁」が好きでした。それほど人気のあるグループではなかったのですが、とにかくこの曲は気に入っていてよく聞いていました。ボーカルの町田義人は、グループ解散後「キタキツネ物語」や「野性の証明」のテーマを歌った実力の持ち主です。作詞は先般亡くなられた阿久悠、作曲は赤い鳥やユーミンを見出した村井邦彦ですからJ−POP創設当時の勢いが感じられます。
ザ・ハプニングス・フォーの曲でクニ河内作詞・作曲の「あなたが欲しい」はいいですね。プロコル・ハレムの「青い影」を彷彿とするようなバロック音楽をベースにしたクロス・オーバー・サウンドは一聴に値するような出来映えです。
リーフレットに書かれてある恩蔵茂氏の解説は参考になりました。もう少し詳しいともっとありがたかったのですが。
GSは日本歌謡史の最上の鉱脈です(追悼鈴木ヒロミツ)
(2007-03-24)
グループサウンズなんて全然注目してなかったです。“君だけに愛を”の様なジャニーズ系の音楽か、“思い出の渚”タイプのフォークソングっぽいものかそんなのしかないと思っていたんですよ。しかしそれは大いなる認識不足で、日本音楽史上極めて熱い時代の遺産をみすみす見逃していたことに気付きました。元はと言えば学校PTAの方達が私の知らないGSの名曲をカラオケで唄ってくれたのが端緒です。“エメラルドの伝説”の甘ったるさと悩殺具合はザ・タイガースどころの騒ぎではなく、“小さなスナック”は四畳半フォーク以上にフォークしています。失神グループオックスの曲は実にしっかりした歌謡曲ですし、モップスのロック魂とギターソロは凡百歌謡ロックを遙かに凌駕しています。
そして驚愕の発見だったのがザ・スパイダースの先進性です。良く聞く“バン・バン・バン”や“夕陽が泣いている”の音楽的真価に改めて感じ入り、そして促されて唄ってみた“あの時君は若かった”のぶっ飛び加減と言ったら! このグルーヴ感、テンションの高さ。ロックに日本語は乗らないなんて誰が言ったのでしょう、ムッシュかまやつという稀代のクリエーターがそんなものをやすやすと乗り越えていたのです。調べたら堺正章・井上順だけでなく大野克男や井上尭之がメンバー! 天才達ばかりじゃないですか。
改めてGSの生音源を求め、そして再発見した名曲が出来るだけ揃っているものを、と本CDを買ったらこれがまた衝撃の作品群。“あなたが欲しい”はバッハのカノン(!)をフューチャーした絶品でこれを知れただけでも購入の甲斐ありました。サイケの本道を行く“オーケイ!”、オルガンの前奏と正統的歌唱法が心地よい“白い珊瑚礁”…。眼から鱗が落ちるとはこのことです。67〜69年頃は洋楽でももの凄い曲が出ており、日本にもその気運がシンクロしていたのは当然なのですね。GSという芳醇な鉱脈に脱帽です。追いかけます。
40年前の青春の思い出
(2007-02-26)
先般衛生TVでGS大全集の番組が有り、女房と二人で40年前にタイムスリップし、2時間半たっぷり楽しみました。懐かしき10代の青春時代を思い貴重な時間を過ごしました。GSのCDを探した処、GS HIT PARADEを見つけ早速購入、録音は当時のもので幾度となく聞いたフレーズを思い出しつつ感動、感激しました。我々団塊の世代は昨今社会的にいろいろ話題になっておりますが1960年代1970年代のGSも鮮烈に思い起こされます。このCD一枚で心が豊かになり又癒される貴重なアルバムとして永久保存して楽しめるCDだと確信する次第です。