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イン・ユーテロ お気に入りに追加
カート・コバーン
クリス・ノボゼリック
出版社・発売元:

ユニバーサル インターナショナル

媒体: Music
ランキング: 24160
発売日: 2006-05-17
レビュー (Amazon.co.jp)
   突然の成功に圧倒されながらも、ニルヴァーナはメジャーレーベルからの2枚目のアルバムのリリースに当たって、より荒々しくより耳をつんざく音作りを選択した。シカゴを拠点とするノイズの達人スティーヴ・アルビニ(ビッグ・ブラックでの活動が有名)の力を借りてカート・コバーンと仲間たちが作り上げたアルバムは、暴力的かつ絶望的、そして深く心を揺さぶるものだった。
 「Serve the Servants」では名声の代償について、「Milk It」ではアーティストとファンの不健全な関係について歌っているといった解釈がどのナンバーからも読み取れる。もちろん、どれもただ単純にコートニー・ラブのことを歌っているだけなのかもしれない。コバーンのスキャンダラスな一面はさておき、その圧倒的なソングライティングの力量と歌唱力、バンドの驚くほど粗削りなパワーは否定しえない。
   心を締めつける「All Apologies」のエンディングで、コバーンはジョン・レノンを思わせる語りかけるような口調で繰り返し歌っている。「みんな誰だってかけがえのない存在なんだ」、と。だが、その言葉もコバーン本人にだけはなんの慰めにもならなかった。(Percy Keegan, Amazon.com)

カスタマーレビュー

何だか・・ぐっと  (2008-04-13)
好きなメロディーではない。ないけど、心に響くものがあった気がする。NIRVANA・・というかカートが何かを伝えようとしているのは分かる。それが何なのかはカート以外誰も分からないが・・・。言葉では表現出来ない物を表現することが出来る、それが歌だと思う。そんな意味でこのアルバムは人に訴えかける作品だと私は信じる。

表裏一体  (2008-03-17)
洋楽を聴き始めたのは確か4年くらい前からで、当時の自分はとにかく金がありませんでした。
よって主な音源入手はレンタル。友達から、ネットから情報を集めMDと一緒にツタヤで仕入れては焼き、仕入れては焼き・・
なんて事をかれこれ200回は繰り返したと思う。
そのなかでもNIRVANAは当然ながら、かなり早い内から手を付けたアーティストで、当時は自分の耳も音楽に対するスタンスも未熟でした。
MD容量ギチギチに、アルバムの途中であっても構わずぶちこんでいたため、自分がどのアルバムを聞いてるのか分からないなんて事もあるくらい。
アルバムの概念、作品として向き合う姿勢がまるでなってなかったワケです。

そしてこのIN UTEROに於いて私は最大の過ちを犯しました。
一通り通して聴いた後、「なんだか聴きにくかったなあ」なんで思いながら余韻に浸っていたのですが、いつまで経ってもアルバムが終りません。
名曲ALL APOGIESの後のシークレットナンバーまでの「間」に入っていたのです。
「なんでコレ、最後こんな間が空いてるんだろう。容量メッチャ食うんですけど。切ろう!」
というワケで最近になってCD媒体で買い替えるまでの「するめ版IN UTERO」は、
ヒステリックなtourette`sで幕を閉じる、何とも掴みどころの無いアルバムに仕上がってしまったのでした。
そしてそれを「こういうのも味があっていいねえ」なんて思いながら聴いて悦に浸っていたわけです。消したことすら忘れてた。


今更NIRVANAのレビューなんて、と思いながらコレを書いています。
それでも私たちが未だにこのバンドを、カートを愛してやまないのは、
ビートルズにも比類する、偉大な「音楽のスタンダード」の一端として、未だ風化しない魅惑的サウンドがそこにあるからでしょう。
実際今活躍しているバンドの多くがこのバンドをマイルストーンとし、またそこから抜け出せない呪縛をも抱えています(すべてのバンドではないけど)。

どうしようもない感情を内に昂ぶらせるカートの作品をバンドマンのみならず私たちが受け入れられるのは、紛れも無く彼のポップな感性が根底にあります。
実際この作品は前作での成功でさらに鬱屈を募らせたカートの本性がむき出しになった作品である、といわれていますが、
ノイジーで粗暴かつ退廃的で、そしてなお「ポップ」なのです。
ラストの「救い」をはしょった「するめ版」でさえ。
救いようの無い歌詞のrape meは、なぜこうにも優しく耳に馴染むのか。
sarve the servantsのイントロの不協和音すら、気取った実験精神みたいなものは感じず、むしろポップとしての必然性を読み取れてしまうほど。
しかしやはりラストあってのこのアルバムでしょう。昔の自分は本当にバカだった。
あくまでグランジとして、ここまで聞き手を救う曲があったろうか。みんながオリジナル、かげがえのない存在なんだ。
しかし、そのメッセージそのものがカートのクビを絞めたのかもしれない・・とも感じる。

完全無欠のポップアート作品「NEVERMIND」と「IN UTERO」。
同等に評価する人が案外少ないようですが、やはりどちらが欠けてもNIRVANAはNIRVANA足りえないと思う。
たった2枚のアルバムでカートはバンドの陰陽両極を提示している。本人の意思は兎も角として。
この作品以降のこのバンドの音なんて想像できないし、そういった意味でも「カートを殺した」一因となってしまったアルバムなのかもしれない。
しかし、だからこそこの疲労感漂う名盤を受け入れたい。誠意あるアーティストの、私たちへの最後のメッセージなのだから。

Rest In Peace, Kurt  (2008-03-13)
この「IN UTERO」には、過去と現在、幻想と現実、死と生といった問題で、否応なく引き裂かれたカートの魂があらわに示されている。そしてその裂け目から発せられる叫びは、悲痛であると同時に抒情的でさえある。僕たちはその叫びを理性のフィルターを通すことなく、直接心の琴線に感受して、震えるように共鳴することになる。僕たちの内部にも引き裂かれた傷跡があることをまざまざと思い出しながら・・・

カートのつぶやき  (2008-02-01)
このアルバムのしんどさは、カートのエゴに真正面に付き合わせられるしんどさである。

カート自身が本人のことをぶつぶつとつぶやく。(しかし、目がこっちを見ていない。)
”Repe me"、”Dumb"、疑念と被害妄想のかたまりである。
”Milk it"、Herat-shaped box"。楽曲はすばらしいのだが、あくまでも個人的な恋愛をもぞもぞ言ってるだけで、全然広がらない。

”Never mind"の詩は、イメージの羅列のようで、どこかきらきらと輝き、どんな風にもとれるし、リスナーはそれぞれの記憶や、体験、感情、といったものにおのおの重ね合わせることができる。
しかし、このアルバムは陰鬱なカートの横顔に延々とつき合わされられるだけである。
聞きづらいのは音だけではない。

けれども”Penny royal tea"の”Distill the life that`s inside me"というフレーズだけは
違う。
カートは自らの姿勢を羞じ、懸命にこっちを見て叫ぼうとしているのだ。
まさに自分の命を魂の底から、絞り出すかのように。

このアルバムの好き嫌いは、カート本人のことを好きか、嫌いかにかかっていると思う。
そして、僕はカートが大好きである。

(ところで、Cobainをコベインと表記するのはいかがなものか?CobainのIは、前の母音のAに続き受けて、ぇぃ、と子音化するのではないか?だれか英語に詳しい人、教えてくれ。)

練りこまれてる  (2007-08-30)
前作より憂鬱で荒々しく暴力的で絶望的で閉塞的
で、そして少しの愛がよく練りこまれている。
前作はハードロック、へヴィメタルでヘッドバッキング
していた少年たちの対象を変えたアルバムだったが
この作品はヘッドホンで聴くほうが陶酔感があると
思う。細部の細部まで感情移入できる音だ。
それにしてもカートにしても、Alice In Chainsの
レインにしても、MelvinsのバズにしてもPearl Jamの
エディにしてもグランジ、オルタナを支えてきた人は
皆先見性があると思う。時代が殺伐と閉塞的になって
いくのを見通していたと思う。今現在聴いてるほうが
しっくりくる。今巷で流れてるのは全部嘘にしか感じられない。

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曲目リスト
1.サーヴ・ザ・サーヴァンツ
2.セントレス・アプレンティス
3.ハート・シェイプト・ボックス
4.レイプ・ミー
5.フランシス・ファーマー・ウィル・ハヴ・ハー・リヴェンジ・オン・シアトル
6.ダム
7.ヴェリー・エイプ
8.ミルク・イット
9.ペニーロイヤル・ティー
10.ラジオ・フレンドリー・ユニット・シフター
11.トゥレッツ
12.オール・アポロジーズ

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