ビクターエンタテインメント
昭和のほろ苦い香り (2008-03-09) 東映の看板スターで、私が鶴田さんを知った頃は「やくざ映画」の親分役で、何で軍歌なん?って思ったものです。彼の生い立ちを知るまでは。私ごときが思うのは失礼かも知れませんが、さぞ辛かったのだと思います。その思いがこのアルバムに凝縮されている気がします。「荒鷲の歌」「同期の桜」など本当に精一杯の”思い”を込めて唄っておられるのでしょう。すばらしいです。ちょっと意外だったのは、「麦と兵隊」を唄っておられるところです。古い方ならご存知でしょうが、これは実際に当時、東海林太郎さんがリリースされたものです。スタイルが違うので少し妙な感じがします。ここに取り上げられている曲は、全て本当の戦争の中で作られ歌われたものです。(勿論私は知りませんが)そう思うと、実際の歴史とかさね合わせて考えてしまいます。「麦と兵隊」は、もしあの時に松井石根 大将が政令線を越えて南京に進軍しなければ作られることもなかった。とか、「異国の丘」は河辺虎四郎 参謀次長がソ連の動向をしっかりと認識し撤退の時期を見極めていれば必要のない歌だった。とか。全ていい唄でかなり好きなのですが複雑な心境です。”昭和のほろ苦い香り”ですかね。