名盤云々よりもとにかく楽しめる作品であること
(2007-10-05)
69年発表の7作目。60年代を代表する作品の一つであり、もちろんディランの代表作の一つであり、フォーク・ロックの集大成的な作品でもある。彼の代表作を多数収録したこの作品はデータ的な意味だけでも必聴盤であることは認識できると思うのだが、全体から伝わってくる雰囲気というものが素晴らしく、60年代の空気感がそのまま詰まっている。安い酒場でディランが仲間達と目の前で演奏しているかのようなある種のパブ・ロック的な雰囲気はこのアルバムの特徴だろう。
とにかく1.の適当な演奏とヴォーカルがたまらない。もちろん緩く聞こえる演奏は狙ったものであり、けっして下手なものではないのだが、乱暴と言い切ってもかまわないこの演奏を聞いていると本当に楽しくなってくる。ディランにメロディアスという表現は間違いだと思うが、そう書かずにいられない名曲8.や5.など、そしてトッド・ラングレンなどがカヴァーしているディランにしては直接的な歌詞を持った9.など分かりやすいものが多いことも特徴だと思う。3.や4.あたりは本当に染みる。元々は2枚組のアルバムとして発表された作品だけにボリュームもあるが、かなり気楽に付き合える作品である。
名曲ぞろい!
(2007-03-31)
ディランほどのアーティストとなると、最高傑作といっても一つや二つではない、「フリー・ホイーリン」、「血の轍」の他最近作もあげられるでしょう。が、そんな中絶対に忘れてはならないのが、この一枚。
「プレッジング・マイタイム」、「ジョアンナのヴィジョン」、「メンフィス・ブース・アゲイン」、「女の如く」など楽曲だけでも、今でも歌い続けられている超名曲ぞろいである。おまけにアルバムの構成、と言うか、曲順などもかなり決まっていて、レコードでは2枚組だった大分量もグイグイ聴かせてしまう。
歴史的にもフォークスターからロックスターへ、また、スターからバイク事故後の隠遁生活者への突入と分岐点になっている頃のアルバムでもある。
私はリアルタイムに聴いたものではないが、最初聴いた時はショックで目まいを覚えたくらいである。リアルタイムではかなり冒険的なアルバムであっただろうと思う。リアルタイムでのリスナーの方がうらやましい。
未だお聴きでない方には是非ともお勧めします。このアルバムが無かったら今のロックは無かったとは言はないが、かなり違ったものになっていたことでしょう。
ディラン界最高傑作
(2007-03-16)
ディランってフォークとかロックとか、はたまたフォークロックなどと安直にジャンル分けができるミュージシャンではない。しいていえばディランというジャンルなのである。そのディランというジャンルで唯一活動するボブ・ディランというミュージシャンが、ディランというジャンルで作ったもっとも優れたアルバムがこれなのだ。ということはディランというジャンルに限ってみれば、もう他の追随を許さない唯一無二の名作ということになるし、同時にボブ・ディランの傑作中の傑作ということにもなる。まぁ、そう考えるとなんだか面倒臭いが一人のアーティストが一つのジャンルで歴史に名を残すものを作ったのだから、あ〜、こりゃ大変な仕事なんだなぁとみなさんも納得していただけるのではないだろうか?
詩も素晴らしいですが、曲もいいです。
(2006-01-22)
ボブ・ディランのブロンド・オン・ブロンド。あっちこっちで名盤と言われてるから試しに聴いてみたものの、さっぱり分からない。・・・まあ、ディランは曲より詩だからなあ・・・日本人の僕には分からなくて当然だな。
何て考えて自分を納得させてみたものの、やっぱり気になってことあるごとに何回も聴く、それこそ何十回と聴いた。そしたらやっと分かりました。こりゃあとてつもない名盤だ・・・
一度分かってみれば簡単。こんな格好良くて、ロックでそれでいて切なくて、泣けるアルバムはなかなか無いぞ。ディランは詩も素晴らしいが、ソングライターとしての腕前も一流だ。もちろんバックの演奏も泣けるほど素晴らしい・・・
と言うワケで、僕のような聴いたけど、よく分かんなかったって人。はじめは分かんなくても何回も聴けば、きっと悟りを開くことが出来ると思いますので、諦めず聴いてみてください。
文学的かつ音楽的に貴重な最高傑作
(2005-11-15)
ボブ・ディランの最高傑作との呼び声が高いこの作品は間違いなく音楽史に輝く名盤中の名盤と言えます。フォーク・ロック・スタイルを確立したディランの音楽性と文学的価値観が見事に融合した作品で、音楽史上初めて2枚組のアルバムとしてリリースされました。『女の如く』や『スーナー・オア・レイター』など、このアルバムには彼の代表作が数多く収録されており、ディランの音楽を聴いたことのない人にとっては入門編とも言える作品です。
60年代を駆け抜けたディランの一つの到達点でもある作品として知られています。