買いですが・・・。
(2008-03-18)
それぞれのソロでのライヴ盤を除けば時系列でみた場合、かの「セントラル・パーク」以来のライヴ盤です。高校時代その「セントラル・パーク」で「サウンド・オブ・サイレンス」の出だしの二人の声が合わなかったことや、当時テレビで見ていたらステージに突然上がってきた観客にポールがひどく怯えていたこと(LDでは映っていませんでした)などが印象として深く残っているだけで、声そのものにはそれまで聞き親しんできたレコードと比べてこれといった違和感などは覚えませんでした。しかし、本作について何かを語ろうとすれば、二人の声の衰えにまず触れないわけにはいかないような気がします。しかし、僕はなにもその「衰え」をあげつらって本作の有する意義や価値を貶めようというのではありません。ある意味70年代にピークを迎えたロックというジャンルを切り開き担ったミュージシャンたちが老齢に差し掛かり、かれらのリスナーも自らの老いと重ね合わせつつその現実とどこかで向き合うことを余儀なくされています。僕自身は「老い」ても好きなミュージシャンの作品がこうして出され、それを手に取ることの幸せをかみしめています(すこし大げさですが)。幕引きはミュージシャン自身がそれぞれの責任において決めればよいという気がします(ショウビズという視点を除けばですが)。しかし、アンチエイジングに余念のない、たとえばストーンズのような「老い」方と、どこか積極的に「老い」を演じているように見えて仕方のないボブ・ディランのような「老い」方と比べれば、本人たちの与り知らないところですこしずつ老いていくサイモン&ガーファンクルの「老い」方は人として見た時よほど自然で、「サイモン&ガーファンクル」としての新作が出されそうにもない自然体ぶりとあいまって、そのあたりに共感する同世代の人も多いのではないでしょうか。
また、日本盤ではばら売りのDVDは本編もさることながら、ボーナスとして収録されている70年の映像はカット・イン、カット・アウトがありつつも、「明日にかける橋」なんか素晴らし過ぎます。
雀百まで踊りを忘れず
(2005-12-25)
S&Gが20年振りに再結成して行われた2003年から04年架けてのコンサート・ツアーの、ニューヨークとニュージャージー公演のハイライトを納めたライヴ・アルバム「オールド・フレンド・ライヴ・オン・ステージ」の紹介です。CD2枚とコンサートの模様を撮影したDVD1枚が入ったアルバムです。残念なことにガーファンクルがあのような事件を起こさなければ、数十年振りの日本公演もきっと実現してたと思うのですが。(悲)
アルバムを聴いていて感じたのは流石に絶頂期の声と比べようも無論ないのですが、アートのディランのような声に隔世の感を強くしたのでした。それからポール・サイモンの頭髪が何とまあ見るも無惨な有様で、元々額の広かったガーファンクルは意外にも後退せずに保っているのでした。(爆)
歌を聴きながら自分が洋楽を好きに成った頃は彼等はまだ現役で、初めて聴いた曲は「スカボロフェア」か「サウンド・オブ・サイレンス」だったのかは忘れてしまいました。とにかく60年代末で中学生の時(こんな事を書くと歳がばれてしまいますが)、その美しい彼等の音楽に素直にときめいたものです。そして当時ロングEPと言ったのだろうか、シングル盤の大きさで4曲入りの彼等のレコードを手に入れたのでした。
さてさてサポートしているミュージシャンは
Mark Stewart: Guitar and Cello , Larry Saltzman : Guitar , Warren Bernhardt :Piano , Rob Schwimmer : Keyboard ,
Theremin , Pino Palladino : Bass , Jamy Haddad : Percussion , Jim Keltner : Drums というベテラン達です。
何も思い出に浸っているのは自分だけでは無く、途中彼等が当初デュオを組んだ「トム・アンド・ジェリー・ストーリ」では小学生の頃から一緒だったと楽しそうに思い出話に花を咲かせています。
他にゲストでエバリー・ブラザースが「バイ・バイ・ラヴ」でS&Gと共演し大喝采を浴びています。(この兄弟もまだ現役だったんだ)
ポール・サイモンは相変わらずマーティンのアコギを素晴らしく良い音で鳴らしていて、ここだけは流石に変わらないなと聞き入りました。アートの高い声が出ないのはツアーで喉を痛めているのか年齢から来るものなのか判断が付かないのですが、これはこれなりにファンとしては味わい深いと思うのでした。珠玉の名曲達を楽しそうに歌うの彼等を聴いて只の同窓会にしていない事に、「雀百まで踊りを忘れず」等と格言を思い浮かべる心温まるアルバムなのでした。ラストのボーナス・トラックの「Citizen of the Planet」はS&Gの何十年か振りの新曲です。
ありがとう、S&G。
(2005-12-07)
もしかすると最後のS&Gなのかもしれない。
さすがに年をとったせいか声の伸びがないが、こうしてふたりの歌声が聴けるのは幸せなことだ。しかも今回はDVD付。
DVDで楽しんだあとは、じっくり2CDで楽しむ。
1セットで二度おいしい。なんて素晴らしいのでしょう。
感謝感謝。
最後とは思いたくないが、本当にS&Gありがとう。
俺はこれからもS&Gと生きていきます。
がんばるおじさんたち(おじいさんかも?)
(2005-07-13)
セントラルパークでのコンサートから20数年、ふたたび発売になったライヴアルバムです。購入前の試聴では、2人の声が以前よりかすれ気味で、年齢を感じたのですが、ジム・ケルトナーらバックの面々のタイトな演奏もあり、なかなかの出来だと思います。セントラルパークのコンサートでは演奏されなかった曲が盛だくさんで楽しめます。このアルバムはやはりDVD付きのDeluxe Editionがおすすめです。S&Gのファンは必携でしょうが、初心者には少々キツイかもしれません。
まいりました!これは凄い!日本版は別売りで高すぎる!
(2005-04-29)
2CD+DVDでこの価格!もう文句の付けようがありません。字幕が全く無いので、MC部分のギャグは半分も判りませんでしたが、お腹いっぱいに「御馳走」を食べたような気分です。アコースティック主体で、初期のS&Gを彷彿とさせます。ただ気になったのは、ポールの目線が「行っちゃっている」事です。画面を見ると判りますが、ポールの視線の焦点が定まっていないのです。自己陶酔の境地なんでしょうね。このツアーは残念ながら、日本に来てくれなかったのですが、是非、もう一度再々々結成をして、世界ツアーをして欲しいですね。生で見たい欲求にかられる、罪なDVDです。早く来てくれないと、年齢も年齢なので、声が出なくなっちゃいますからね。これは、日本版CDを買うつもりで購入できる価格も素晴らしいです!日本版は何であんなに高いのでしょうか?アメリカは良いなあ~と感じます。他のDVDも輸入物の価格は、日本版の半額以下ですからね!