今後に期待
(2007-07-02)
Think Twice、Golden Boy、Goserから成るモントリオールのヒップホップトリオの1st。
とにかく彼らのサンプリングセンスが抜群で繰り返し聞きたくなる。主にJazzをネタにしているが、
ジャジーなどという無難な言葉では形容しきれない「何か」がある。音の輪郭が実にクリアで、
硬質なビートと色彩豊かなJazzループとの対比が空間的な音の広がりを実現させている。
彼らの「音」に対する認識の深さを垣間見ることができる。
MCは単調だったので、もしかして白人か?と思ったらやはりそうだった。
しかし、黒人であるDJ Goserのカットによって多彩なビートと淡々としたリリックの見事な対比が
実現されており、トラックに絶妙なバランスを生み出している。
甘い、甘すぎる。
(2007-02-24)
言葉に詰まるほどの甘美さとむせかえるように濃密な夜の匂い―カナダはモントリオール発の新鋭ヒップホップ・ユニット、スペシフィクス。あまりに美しいピアノのパッセージに導かれて始まる『UNDER THE HOOD』に耳を傾けて欲しい。ジャズとヒップホップ、その蜜月をアートにまで高め上げたこのトラックが、真の意味でのクラシックとなるであろうことを誰もが確信せずにはいられないはずだ。
スペシフィック・ヴァイブス
(2004-12-12)
~カナダはモントリオールから3人組のファーストらしいが、その圧倒的に洗練されたセンスにすっかり目が醒めるような、驚くべき名盤である。硬質で引き締まったビートが、甘美で流麗なループとのコントラストで極めて鮮烈な印象を生みだす。a tribe called quest "THE LOVE MOMENT"~~ の無機質さに通じているが、MCはあくまでも淡々としている。決してダークにならない、何よりもポジティヴな高揚感に満ちたグルーヴは至福の歓びをもたらすだろう。
名曲 "UNDER THE HOOD" のジャズ・ピアノのループが耳の奥で永遠に鳴りやまない。カナダからの新星、SPECIFICS の新たなるクラシックは国境を越えて静かに広がっていくことだろう。~