歌い手として完成したさだまさし
(2008-02-08)
さだまさしの紡いできたレコードの中で、最もヴォーカリストとして
艶のあるアルバムといったら間違いなくこれでしょう。
秋晴れの空に凛と響くような歌声、さださんに何があったのかというぐらい
美しい歌声です。
もちろん楽曲の素晴らしさは言うまでもありません。
紅白でも歌われた「広島の空」。
服部隆之さんのメロディが胸にしみる「東京物語」。
「修二会」はライブベストでも迫力ある演奏が聴けます。
個人的には夏・長崎からでもたびたび歌われた「落日」が心に染み入ります。
シンプルなギターの弾き語りをバックに
哀しくも温かい人の生きる意味を教えてくれるようです。
ラストの「理想郷」ではさださんらしい仕掛けがあります。
後奏で、そうきたかってニンマリしてしまう。
ほんとにこの人は悪戯好きな市井アーティストですね。
あらたなさだまさしへ
(2005-01-01)
「ほのぼの」や「あの頃について」でギター中心のサウンドに回帰していたさだが再び歩き出したという観のあるアルバム。
かつて「印象派」「うつろい」をともに手がけた服部克久の息子である服部隆之とコンビを組みギターを中心としたフォークサウンドでありながら幅広い楽器を加えた曲作りに挑んでいる作品。
「吾亦紅」や「山ざくらのうた」などが郷愁を誘うフォークサウンドである一方その後のライブでも重要な曲となる「修ニ会」ではストローク中心のギターサウンドと和楽器とが緊張感のある「音」を作っている