妖艶でエキセントリックなポップ・アルバム
(2008-02-06)
73年発表の1st。ロキシー・ミュージック脱退後の初のソロ・アルバムがこれ。彼のソロ作品は共作を含めると恐ろしい数に登るが、そんな中でも歌物の作品は特に人気が高く、この作品も歌もののため当然のように人気が高い。彼の人気、人脈の広さからか他方面からたくさんのゲストが参加して作品に貢献している。ざっと挙げるとフェリー以外のロキシーのメンバー、ロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ホークウィンドのポール・ルドルフとサイモン・キング、シャークスのクリス・スペティングら3人、マッチング・モールのビル・マコーミックなど。このメンバーから大凡想像が付くサウンドになっていると思う。
初期のロキシーそのままの1.イーノのヴォーカルが素晴しいヌルっとしたポップ曲の2.もかなりロキシーっぽい。途中の子供の玩具のようなノイズも楽しい。3.はポップ時代の彼の代表曲の一つだろう。フリップのギター・ソロが爆発するストレンジなポップスだ。4.もポップなメロディの素晴しい佳曲。6.は春先の海辺の景色が容易にイメージ出来る佳曲。決してうまくはないピアノが物凄く効果的に響いている。こういうサウンドを聞くとイーノはやはり違うなと実感できると思う。9.は賛美歌のような美しい曲。当時の諦めにも似たイーノの心境が感じられて興味深い。Lloyd Watson のスライドは特筆物。ラストは暖かみのある音色が素晴しいギターを中心としたインスト曲。この曲ではすでにDJによるミックスのようなことが行なわれていて興味深い。
妖艶でエキセントリックなポップ・アルバム
(2008-02-06)
73年発表の1st。ロキシー・ミュージック脱退後の初のソロ・アルバムがこれ。彼のソロ作品は共作を含めると恐ろしい数に登るが、そんな中でも歌物の作品は特に人気が高く、この作品も歌もののため当然のように人気が高い。彼の人気、人脈の広さからか他方面からたくさんのゲストが参加して作品に貢献している。ざっと挙げるとフェリー以外のロキシーのメンバー、ロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ホークウィンドのポール・ルドルフとサイモン・キング、シャークスのクリス・スペティングら3人、マッチング・モールのビル・マコーミックなど。このメンバーから大凡想像が付くサウンドになっていると思う。
初期のロキシーそのままの1.イーノのヴォーカルが素晴しいヌルっとしたポップ曲の2.もかなりロキシーっぽい。途中の子供の玩具のようなノイズも楽しい。3.はポップ時代の彼の代表曲の一つだろう。フリップのギター・ソロが爆発するストレンジなポップスだ。4.もポップなメロディの素晴しい佳曲。6.は春先の海辺の景色が容易にイメージ出来る佳曲。決してうまくはないピアノが物凄く効果的に響いている。こういうサウンドを聞くとイーノはやはり違うなと実感できると思う。9.は賛美歌のような美しい曲。当時の諦めにも似たイーノの心境が感じられて興味深い。Lloyd Watson のスライドは特筆物。ラストは暖かみのある音色が素晴しいギターを中心としたインスト曲。この曲ではすでにDJによるミックスのようなことが行なわれていて興味深い。
最初のニューウェーヴ?
(2006-07-17)
写真で見るロキシー時代のイーノは、ただのヘンタイ野郎です。ハゲ+ロン毛+アヴァンギャ
ルド=黄色い歓声の恒等式が当時どうして成り立っていたのか、影も形も存在していなかった
ボクには分かりませんが、ただ言えるのはこのCDが大好きだってことです。表題曲なんて圧巻
です。パンクすらも発生していなかった時代に、それどころかイーノ先生はニューウェーヴ
だったこと。どう考えてもヘンタイ野郎です。
グラムってのはそれ以降のロック音楽を方向付けるヒントみたいなものをたくさん持って
いたのではないでしょうか?David BowieとBrian Enoがグラム出身であるからには何かしら意味があるように思えます。
裏ジャケの「セクシーオバハン」はもしかして.......やっぱり?
(2005-05-05)
イーノが歌へたっぴぃだという意見をよく聞くが、そういう人たちはイーノのロックに対して、いったい何を望んでいるのでしょう?別にフリオイグレシアスやライオネルリッチーじゃあるまいし、カワムラリュウイチでもあるまいし、熱唱絶唱マライアばりに何オクターブも出していただいても頭が痛いだけである。イーノの歌は個性として立派にゲージュツ的ではないか!これを上手い下手だけで切ってしまうとヘッズからディーボォからB-52から全部荷物をまとめて故郷へ帰らなきゃならないし(もお、帰っちゃったかな?)やがてくるニューウェーブつーものを100万倍おもしろくしたこの変なヴォーカリストの功績をないがしろにするものではないか。ハアハア.......
さて、このソロデビュー作ではむしろお父さんが鼻歌歌ってるような後の変なヴォーカルっぷりは浅く、むしろフェリー何するものぞ!的にロックヴォーカル&コーラスを頑張っているお化粧イーノがいます。はっきり言って真剣にヴォーカルに取り組んでいるし、コーラスワークも相当かっこいい。73年にしては信じられないくらいニューウェーブ。時代がもう少し進んでいれば、このヴォーカルごと受け入れられたはずなのだ。惜しいかなイーノロック/イーノヴォーカル、これ以降たった3枚を数えて終止符を打つとは.......
とにかく、この辺を聴いていると知的環境音楽の巨匠科学者然としたイーノのイメージが愉快に揺らぎます。根本的にはユーモアのある人なんだよなぁ。
メロディもサウンドもキャッチーなロックンロールとして充分楽しめると思うんだけどなぁ。
イーノのソロ・ロック・ミュージシャンとしてのファースト
(2005-01-09)
1973年、イーノはブライアン・フェリーに愛想を尽かしこのアルバムでソロ・ロック・ミュージシャンとしてスタートを切る。本作のメンバーは当時のプログレッシブ・ロック・シーンを知るものにとっては相当強烈で、ロバート・フィリップ、ロバート・ワイアット、そしてブライアン・フェリーを除いたロキシー・ミュージック全員が参加している。そしていずれも凄いプレイを見せてくれている。
このアルバムはイーノの考える『ロック・ミュージック』というものがよくでている。この最終形が僕には『801ライヴ』だと思えるが、驚くべきことはその一方でオブスキュア・レーベルを立ち上げ、知的にしてコンセプチュアルなイーノのスタンスを同じ1973年にスタートしていることだ。自身もオブスキュアNo.3として『ディスクリート・ミュージック』を発表、有名なパッヘルベルのカノンをモチーフとした作品で音楽界全体に驚きを与えるとともに、このアルバムでも競演しているロバート・ワイアットにはジョン・ケージの曲を歌わせ、素晴らしいアルバムを同じオブスキュアから出したりしている。この同時進行する二面性にただ驚きである。
イーノのソロ・ロック・ミュージシャンとしてのファーストの本作もよく聴けば、のちのプロデューサーとして音の作り込みを触媒のように行っていくイーノの側面を感じることが出来る。そこに多くのミュージシャンを惹きつける魅力があるのだと思う。