サイモン&ガーファンクルのどのアルバムよりもすばらしい
(2008-02-19)
エリオット・スミスや、アコースティックな時のニール・ヤングなど、とても
「ひとり」な雰囲気な男性SSWを好む人におすすめです。
紙ジャケも出ていますが、プラケースの方が好きなのでこちらを購入しました。
音楽史上一番の輝きを放ち続ける月影の真珠のような作品
(2007-12-16)
1965年6月5・17・23日イギリスで録音した『伝説』のソロ・アルバム。デビュー・アルバム『水曜の朝、午前3時』がヒットせず失意のどん底の中、イギリスCBSでギター一本、モノラルにてレコーディングされている。
ファンの間でもレアで知られたこの作品が(ライナーの中で柴門ふみがこのアルバムを苦労して手に入れた話が出てくる)デジタル・リマスタされてこの値段で手に入れられるだけでも涙だが、聴き出すともうただ涙涙だ。鬱屈した気持ちの中でギター一本で歌う『アイ・アム・ア・ロック(テイク4)』は今まで聴いた最高の『アイ・アム・ア・ロック』だ。
このアルバムの音楽はまさに素のポール・サイモンである。何故こんなにも素のポール・サイモンの音楽に惹き付けられるのか。それはおそらく自分自身の心も『素』になるからなのだと思う。ガーファンクルのハーモニーなどいらない。鬱屈した魂を一本のギターと一本のマイクで歌うポール・サイモンのこのアルバムは音楽史上一番の輝きを放ち続ける月影の真珠のような作品だ。
ポール・サイモンの原点
(2007-02-12)
まさかこのアルバムがCD化されるとは、と思いつつ、CDとして入手できたことが本当に嬉しい自分がいます。
17歳の時にこのアルバムを手にした時は、既にサイモン&ガーファンクルは解散して数年経っていたけれど、針を落とした時の新鮮な感じは忘れられません。耳なじんだはずの曲も、ポール・サイモンのギターと歌だけでつむがれるシンプルなもので、印象がまるで違うものもありました。
それから、毎日のように聴いたものです。
家族の勘違いで、ある日レコード類が処分されてしまい、このアルバムも私の目の前から消えてしまいました。
それ以来の再会です。
ところでCDの解説に明らかな間違いがありました。
「イギリス盤と日本盤ではジャケットが違っていて(中略)日本盤のは無精ひげのポールのモノクロ写真が使われていた。」
とありますが、日本盤には2種類あって、上記の「無精ひげ」盤と、イギリス盤と同じ写真の使われたものです。
これは、私が当時買ったものがイギリス盤と同じ写真を使ったものであり、友人が所有しているものが「無精ひげ」盤であることから、確かなことです。どちらが先だったのか不明ですが、いずれにしろプレス枚数は少なかったようです。
しかし、何故今回のCD、その時のジャケット写真の裏焼きなんでしょうね?新たな謎です。
これが本当のポールサイモンだ
(2006-10-11)
初めてラジオから流れる「Sound Of Sirence」を聴いたのは1965年、私が中3の時だったと思います。メロディー、ハーモニーの美しさに、引き込まれました。そして、それ以降、S&G、フォークソングにのめりこんで行きました。それからも、S&Gのハーモニーとサイモンの書く歌詞には感動・共感するばかりでした。
このアルバムとの出会いは、大学時代、アルバイト先の喫茶店でした。「I Am A Rock」・・・力強い説得力に感動しました。朝から晩までLPがすり減るほど聴きました。その歌詞の内容とS&Gには無い力強さに感銘しました。
当時、やっと手に入れたモノラルのテープレコーダーに録音しました。そして、ステレオレコーダー、カセットレコーダーと、ダビングを重ねてきました。そして、元々のレコードの磨耗、たび重なるダビング、カセットテープの伸びにより、もはや聞ける状態ではなくなっていました。そこで、元のモノラルテープを探して録音し直そうと思っていた矢先、ネット上でこのCDを見つけました。
ジャケットは、昔見たものとは明らかに違っており、曲名も記憶に無く、本当にそのアルバムかどうか、聞くに堪えないカセットテープを何回も聴き、付き合わせて、これだ!ということで、このCDを購入しました。CDの解説に、ジャケットはイギリス版と日本版とでは違っていて、このCDジャケットはイギリス版なのだそうです。
購入してからは、このCDを何回も何回も聴いています。やはりサイモンの本質はこのアルバムだと思います。確かにS&Gのハーモニーは素晴らしいと思います。しかし、サイモンの魂はこのLPに凝縮していると思います。このCDがポールサイモンそのものだと思います。
これからも、すり減ることの無いこのCDを聴き続けて行きたいと思います。
なぜこんなに評価されていないのか?
(2006-05-11)
市内の一番大きなCD店に行った。売り場は300坪もある。そこでポールのCDを捜した。上の段にはボブ・ディランが一列。
2段目にポール・サイモンのCDがたった4枚。その横はポール・マッカトニーがずらりと。
そりゃそうかも知れない。しかし、これはないだろう!ボブ・ディランもマッカトニーもすごい。でもサイモンだって負けていないだろう。
その中にあった一枚。美しい、でもはかなげな女性と写る若きポール・サイモン。
この女性はキャシー?決して万人受けする美人ではなさそうだが、何とも言えないはかなげで美しく、人の心の痛みがわかる女性に見える。
実際にそうだったのだろう。これは紛れも無く、ポールの青春が詰まった一枚だ。
荒削り、たった一本のギター。そして足でリズムをとる音。それだけなのにこんなにも素晴らしい世界がある。
お薦めは全部と言いたい。でもあえていうなら「キャシーの歌」。これ程のラブソングは無い。
ポール一人の「サウンド・オブ・サイレンス」もとっても好い。
レコード会社が何であれ、みんなに聞いて欲しい。ここには本当の青春があるんだ!
みんなに知ってほしい。