ゴージャスな意欲作
(2006-05-20)
「ライター」(70年)「つづれおり」(71年)「ミュージック」(73年)に続くキャロル・キング4枚目のオリジナル・アルバムです。基本的には3作目と同様の路線で、ソウル色を帯びたシンガー・ソングライターといった感じです。変化といえば、ストリングスが入ったゴージャスな曲が数曲あること、ヴォーカル・トラックはコーラスまで全て本人で多重録音していること、ぐらいでしょうか。
ベースはまたもや夫のチャールズ・ラーキーです。ベースが曲調を決める重要な位置を占めてるんですが、6曲目のイントロみたいなちょっと難しそうなフレーズになるとヘタなのが目立ってしまって、相変わらず邪魔です・・・。
ということで、曲そのものは好きなんですが、あまり聴くことが無いアルバムです。
トランペットがジャズ界のビッグ・ネーム;Harry "Sweets" Edisonらしくビックリ。
買うなら、リマスター・シリーズ
(2004-06-20)
キャロル・キングといえば「つづれおり」がやたらと有名ですが、他のアルバムも名盤です。シティ名義の「夢語り」とソロの「ライター」がバンド・サウンドを全面に押し出したロック寄りのアルバム。ホーンを入れたジャズ寄りの「ミュージック」。それぞれ個性のある名盤ですが、もっともシンガー・ソングライターらしさが出ているのがこのアルバム。演奏は弾き語りが多く非常にシンプルながら、そのぶん細部まで気配りされています。とくに歌詞が素敵で、不実な男に悩む女性を歌った②、別れても恋人を思いやる優しい⑦、思い出の場所を歌った心温まる⑪などが印象的。でもなんと言っても⑨は名曲中の名曲です。リマスターされて面目を一新し、丁寧な解説・対訳にも感激です。各パートが鮮明になってまるで新しいアルバムみたいです。旧規格をお持ちの方でも、買いなおす価値は十二分にあります。