音楽史上一番の輝きを放ち続ける月影の真珠のような作品
(2007-12-21)
1965年6月5・17・23日イギリスで録音した『伝説』のソロ・アルバム。デビュー・アルバム『水曜の朝、午前3時』がヒットせず失意のどん底の中、イギリスCBSでギター一本、モノラルにてレコーディングされている。
ファンの間でもレアで知られたこの作品が(日本盤のライナーの中で柴門ふみがこのアルバムを苦労して手に入れた話が出てくる)デジタル・リマスタされてこの値段で手に入れられるだけでも涙だが、聴き出すともうただ涙涙だ。鬱屈した気持ちの中でギター一本で歌う『アイ・アム・ア・ロック(テイク4)』は今まで聴いた最高の『アイ・アム・ア・ロック』だ。
このアルバムの音楽はまさに素のポール・サイモンである。何故こんなにも素のポール・サイモンの音楽に惹き付けられるのか。それはおそらく自分自身の心も『素』になるからなのだと思う。ガーファンクルのハーモニーなどいらない。鬱屈した魂を一本のギターと一本のマイクで歌うポール・サイモンのこのアルバムは音楽史上一番の輝きを放ち続ける月影の真珠のような作品だ。
卒業のサントラ買わなくても
(2005-02-19)
映画「卒業」サントラに、サウン オブ サイレンスのアレンジなしの曲が、入っており、この曲オリジナルの方が良いと思おていたのですが、このアルバムを買う事によって、サントラを買わずにすみました。
まさに原石の輝き
(2004-12-25)
S&GがPaul Simonの曲を「歌」として傑作にしたのに比べ、ここにあるのは
「曲」のままアルバム化して傑作にしたという作品。
素直に彼の作品の世界に浸りきりましょう。
それが「今」の私たちがこのアルバムに向かう正しいあり方だ。
なぜリアルタイムで受け入れられなかったをちょっと心の隅で考えながら。
ポール・サイモンの魅力が知りたい方へ
(2004-12-08)
約40年の時を経て、ついにCD化がされました。私は最近ポール・サイモンのファンになったので、この作品の内容については本やCDのブックレットで知るくらいで常に伝説の中にあったのですが、ここにきてようやく手にとることが出来ました。まずそれが純粋に嬉しかったです。ちなみに今までは「1964/1993」で「木の葉は緑」のみがCD化されているに留まっていました。
内容はシンプルそのものですが、逆にそのシンプルさが今聴くと新鮮に感じ、彼の作品の普遍性、さらにこの時期にして1人のアーティストとして既に完成されていたことが分かります。この作品の収録曲のほとんどはのちにS&Gの作品で再演されますが、このバージョンの「I Am A Rock」などを聴くとS&Gバージョンに戻れなくなるくらいの威力があります。
長年廃盤でレアだったことから、どうしてもマニア向けの一作という認識が強いようですが、単純にそれだけでは片付けられない何かがこのアルバムには充満しています。興味を持った方はぜひ一度聴いてみてください。
出てしまいましたか…うれしいです!
(2004-08-09)
ずっと探していました。何かの情報で、このアルバムはCD化されない(ポールの意向で?)と聞いていました。このアルバムの存在を知ったのは23年位前です。そのとき既にアルバム(LPレコード)は入手困難でした。それで、持っていた友人から借りてカセットテープに取らせてもらい、そのカセットテープはできるだけ使わないようにして別のテープにとって聴いたりして大切にしてきました。このアルバムを聞くと、S&Gではなくポールサイモンの世界にはまるのです。日本人には英語の詩の意味がストレートに理解できないので、S&Gだけを聴いて彼の音楽と詩の世界に傾倒した人は実はあまり多くないのではないのではないでしょうか?このアルバムを聴いた人は、もう一度その詩を読み返し、意味を理解しようと努めると同時にその世界に惹かれていったに違いありません。ギターを弾いてS&Gの弾き語りをコピーする人は必ずこちらを聴いてコピーして欲しいと思います。