本作を決定づけているのは、ポール・ヴァン・ダイクのポップ・センスだ。美しく斬新なトランスに、キャッチーでありながら自由自在な浮遊感をあたえている。DJとしてのヴァン・ダイクは、人間であることを超越し、異国の現地人と汗だくになった若く美しいファンがひしめく深遠なる“スーパースターDJ”の王国に暮らしている。けれども、レコーディング作品においては、DJの巨匠としての評判は、そのソングライティングとプロダクション・ワークの影に隠れている。 初の正式なミックス・レコードとして宣伝された2001年の『Politics of Dancing』でさえ、ポスト・プロダクションによってわずかながら輝きがもたらされていた。そしてところどころ、何かが失われているような気にさせられる。血の通った汗にまみれた何かが、冷たく静かな何かに取って代わられたように感じられたのだ。しかし、さまざまなヴォーカリストをゲストに迎えた本作は、Aメロ→ サビ→ Aメロという構成をとらずに、正真証明の“クロスオーバー”アルバムに近づくことによって、本物の情感が加わっている。
たとえば、「Like a Friend」でジャン・ジョンストンが歌う陽気なマントラは、ビートのついた子守唄のように、心を楽しくはずませてくれる。だが、そうした楽しい気分以上にリスナーは、ヴァン・ダイクがささやかな味つけをしてDJする音楽に聴き入るうちに、薄暗いクラブで夜明けの訪れを待つかのようなノスタルジックな気持ちに何度もさせられるのだ。(Matthew Cooke, Amazon.com)
カスタマーレビュー 
うますぎ
(2004-12-25)
トランスと言われてるけど微妙にテクノ入ってるいい感じの楽曲ばかり。
浮遊感漂うシンセがなんともPVDらしく好感が持てる。
オススメトラックは2、4、11。
2は神秘的なパッドが曲に他大な影響を与えている。
4はPVD特有の浮遊シンセが駆け巡る。
11はこれまた浮遊シンセが脱帽。
何度聞いてもPVDはかっこいい。