大物2人のデュオ
(2006-02-04)
1977年の録音であるが、「トゥギャザー・アゲイン」というタイトルなのは、1975年にファンタジー・レコードから2人でアルバムを出しているからだ。で、「アゲイン」なのだ。ビル・エヴァンスがベネットの歌伴をしているというよりも、デュオといった趣で、エヴァンスのピアノも十分聴ける。「ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング」「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イス」などエヴァンスの得意曲も入っているので、エヴァンスファンには堪らないだろう。さて出来というと、ファンタジー盤よりいい。なにより、エヴァンスのピアノプレイに熱気がある。しかし、明るすぎるベネットと内省的で暗いエヴァンスの組み合わせ自体がよいのだろうか?そんな違和感があるためか、いわゆる「名盤」とはされていない。とはいえ、大物2人のデュオ、さすがの出来である。
聴き込むほど魅力に
(2004-08-30)
最初は、トニー・ベネットの声に違和感があったんです。張り上げる感じのスタイルが、ちょっと元気良すぎるかな、と。しかし、聴き込んでいく内に、エヴァンスとの親密なやりとりが伝わってきて、これはベネットでないと出来ないな、と思うまでになりました。特に、「Two Lonely People」「Lonely Girl」「Maybe September」の3曲。物悲しい曲に、ベネットの張りのある声が妙に説得力があるのです。未発表曲に、別テイクもどっさり収録されているのは嬉しいの一言。