プライマル・スクリームが名声の上にあぐらをかいたことなど1度もない。この『Dirty Hits』は年代順に曲が並べられており、アルバムを出すたびに革命を巻き起こしていった彼らの歩みを浮き彫りにしている。幕開けを飾るのは、大ブレイク・アルバム『Screamadelica』から、アシッド風味のダブ「Loaded」。ホーンの響きが、あのアルバムの標榜(ひょうぼう)する快楽主義を表している。本作のスタートとして、これほどぴったりの曲はない。 少し先を急ごう。『Give Out But Don’t Give Up』で、バンドは意表を突く展開を見せる。ローリング・ストーンズの精神を受け継いだ臆面もないロックン・ロールを繰り広げたのだ。このアルバムから「Jailbird」と「Rocks」が生まれた。その『Give Out~』が思い出したくない過去として封印された頃、衝撃作『Vanishing Point』が登場。ロックン・ロールとしての矜持(きょうじ)を保ちつつ、それをダークなスタイルに無理やり押し込んでみせた。その作風を見事に集約しているのが「Kowalski」と「Burning Wheel」だ。
勢いに乗った彼らは『Xtrmntr』をリリース。ぶ厚く荒々しいノイズをシンセによる燃え上がるようなメロディーとビターな歌詞が支えており、「Swastika Eyes」と「Kill all Hippies」がヒットした。さて、ここでようやく本作『Dirty Hits』の登場だ。上記のトラックに加えて、より過激で構築感のあるノイズが展開される近作『Evil Heat』からの数曲、そしてケイト・モスをフィーチャーした「Some Velvet Morning」の未発表ヴァージョンを収録している。
プライマル・スクリームはアルバム単位で評価すべきバンドであって、ベスト盤では真の姿が見えないとする意見は多い。しかし『Dirty Hits』は聴きごたえ満点で、彼らが長年にわたり、どれほど優れた音楽を生み出してきたかをしかと思い出させてくれる。(David Trueman, Amazon.co.uk)
カスタマーレビュー 
夜に聴く
(2004-05-12)
彼らの音楽遍歴をうかがい知れる納得の1枚。「Exterminator」以前のCDを聴いたことがないため、初めて聴く曲もあり彼らの深さに脱帽だ。ベストアルバムらしいベストアルバムと言えるのでは。DVD付きはかなりイイのだが、欲を言えば「Miss Lucifer」と「Autobahn 66」のクリップも入れてほしかった・・・
このCDヴァージョンの「Swastika Eyes」を聴くと菅野よう子の「rize」が頭をよぎる・・・
なんか
(2003-12-05)
このアルバムは、Primal Scream自らが選曲したもので、制作しなおした曲のため、通常のアルバムよりは短めの曲が多い。
でも、DVDの映像は、Primal Screamらしさが出ている。まあコストパフォーマンスとしては、適しているといえる。