齢(よわい)半世紀、驚愕の最高傑作!国内盤DVDもすごい!
(2008-10-04)
30年以上前のアイランド時代(キモノ・マイ・ハウス他〉しか一般には知られていないスパークスでしたが、一昨年・今年(フジロック)と来日して名前ぐらいは思い出されたかもしれません。キモノマイハウス発売当初に聞いてキッチュ狙いのまがい物と即断した、当時の印象を今も持っているのなら、すぐ捨てたほうがよいですよ。時代は移り、本物は残ったのです。デビュー30年での最高傑作ですから、驚きです。
スパークス、地道に日本盤も出ていたのですが、肝心の最高傑作であるこれだけが国内未発売です。オリジナリティが半端でないため、例にひいて説明できるようなサウンドが他にありませんが、ほぼストリングス・キーボード・パーカッションとコーラスで構成されおり、オペラティックであるとともに、むしろポップが本来持つアナーキーな面が強く出ています。思い通りにやってみたら結果は大成功、どころか、すべてのポップ・ミュージックを超えてしまった、といったところでしょうか。
現代版ボレロともいえる6.MY BABY'S TAKING ME HOME(歌の部分、歌詞はたった一行!)他、中毒性の強い楽曲ばかりで、私は数ヶ月間このアルバムにハマりました。
なお、国内発売された同タイトル(邦題ライブ・イン・ストックホルム2004)のライブDVDもシアトリカルで小ネタ満載、こちらも必見です。
Great Contemporary Music
(2007-04-11)
最初聴いたときは、なんじゃこりゃ、と思いましたが、聴き返すたびに身にしみてくる、私としてはひさびさのヘビーローテーション作品です。フィリップグラスのような現代音楽を、ポップスにしてしまうとこうなるのですね。すごい。現代音楽のマスターピースです。ライブのDVDと併せておすすめです。
スパークス、やってくれました。
(2003-09-05)
何故か日本のメディアに登場することの少ないスパークスですが、来日もマメに果たしており、日本にも根強いファンが多数いる米国老舗バンドです。(英国での人気の方が高いようですが。)
通産19枚目のアルバムであるこの作品は、彼らにとって傑作であると同時に、音楽史上においても名盤として後世に語られることでしょう。
彼らが30年以上も音楽シーンで体現してきたアートロックの真髄がここに集約されているといっても過言ではないと思います。
一口に解説するのは難しいですが、ローリングストーン誌やLAマガジンの評を引用すれば、アルバムタイトル通りのオーケストレーションに、フレディマーキュリーばりのオペラチックなコーラス、まるで70分間の舞台を見ているような作品です。
ラメ?セルのインタビューによれば、ドラムとギターをポップ音楽から取り上げて、それでも尚且つポップは成立するのか?というところからLil'Beethovenは構築されています。そして、それは確かにポップな作品としてここにあるのです。もう驚異としか言いようがありません。ちなみに、私は歌詞といい曲といい、4曲目が好きです。