一気にゲイリーをメジャーに駆け上げさせた傑作
(2007-02-12)
'82年発売の本作は、当時知る人ぞ知る存在だったゲイリーをいきなり有名にしてしまった名盤です。スキッド・ロウ、自身名義のバンド、シン・リジィや今は亡きコージー・パウエルのセカンド(“TILT”、超名曲であるあの‘SUNSET’のオリジナルが入っていて、コージー自身も当時「自分が会ったギタリストの中でジェフ・ベックの次に凄い奴」とコメント!)、‘パリの散歩道’が入っている初のソロ名義の“BACK ON THE STREETS”、コロシアムU、グレッグ・レイクとのプロジェクト等々、ここまでに至る経緯はまさに波乱に満ちたもので隠れた名ギタリストだったところをVIRGINが拾い上げ本作が完成しました。2曲目なんかは発売前から当時FMでよく流れていてそれを聴いてカンドーしてしまった当時中2の私は町のレコード屋に走り予約して買った、そんな思い出もあります。
ハード・ロック/ヘヴィ・メタルがブームになった時流にもうまく乗ったのかもしれませんが、あえてノーマルなヴィンテージストラト(グレッグ・レイクから買った例のサーモンピンクのストラト)を思いっきりブーストしてマーシャルで鳴らす豪快さも未だに気持ちがいいです。
最近のCDには5曲目のインストもボーナストラックになっていてファンとしては涙モノです。
ピーター・グリーンに自分のSGと交換してもらった'59年のレスポールもそのボーナストラックや2曲目のソロで聴けますが、『ストラトのゲイリー』が定着したのも本作によるものです。その後は色んなギターを使うようになってしまいましたが…。
とにかく、最近のブルース/レスポール路線に入っていく前のバリバリのハードロッカーだった頃のゲイリーの出世作、かなり気合の入った作品。2、5曲目のバラードも最高の出来(確かシングルカットされたんじゃなかったかな?)時には泣きまくり、時には大暴れしながらも歌心を忘れないゲイリーのギター、十分に堪能できます。
お懐かしや、廊下は走るべからず。
(2006-09-18)
懐かしい!。発表当時にアナログ盤で買いました。
もともとわりかし偏屈な部類で通っていたギタリストですが、ヘビメタブームで日本ではやけに人気があった人です。
ディープパープル系の、のた打ち回るビートの曲と違い、比較的ポップで聞きやすいところが受けたのでしょうか。
ブリブリの速弾きギターソロが売りでしたが、本人はブルースとジェフベックの影響を強調していたような気がします。
ギタリストのソロアルバムとしては、Back On The Streetsの方がバラエティに富んでいて好みですが、
こっちの方がポピュラーな曲が多く一般受けはすると思います。
ハード・ロッカーのバラードを聴け!!
(2006-05-04)
彼の「ハード・ロック」期の名作である本作品は、これより前に完成させておきながらJETレコードにお蔵入りさせられていた「DIRTY FINGERS」(その後、本作のヒットにあやかり発売されています)を下敷きにしたと言われています。
なるほど、全体のハード・ロック然とした雰囲気はもとより、”END OF THE WORLD"冒頭のギター・ソロは「DIRTY」の"WHITE KNUCKLES"に酷似しています。出来映えに満足していた「DIRTY」を、何とか世に出したい気持ちの表れだったのでしょう。
楽曲、特にバラード(tr.2,5,9)が充実。ハード・ロッカーならではの表現力で、泣かせます。
ボーナス・トラックは、tr.5のリミックスですが、無理して小洒落た音にしているようで、評価できません。せっかくの名曲が人畜無害なBGMに成り下がってしまいました。こうした彼の発想が、近年低迷している象徴のように思えます。(★5つは、ボートラ抜きでのものです)
追伸。ジャケットのクオリティーがいただけません。オリジナル盤のジャケットのカラーコピーのような荒い画質。がっかりです。
私にとってのベスト盤!
(2005-11-21)
中学3年生のときにラジオで初めて聞いた、『Always Gonna Love you』が、私がHR/HMにはまるきっかけとなった曲だ。
ゲイリーの哀愁漂うヴォーカル、泣きのギターにすっかり惹きつけられ、次の日にはなけなしのお小遣いを握り締めて、早速レコード店へこのLPを買いに走った事を覚えている。
家の中で毎日のようにかけまくって聞いていたので、母もゲイリーのファンだ。最近のブルース路線よりも、このアルバムが一番のお気に入りらしい。
あれから25年近く経ち、その間色々なHR/HMのアルバムを買ったが、私の中でこれに勝るアルバムは無い。大のお気に入りなのでCDも買って、相変わらず引っ張り出しては聞いている。
ギターリストとして有名な彼だけど、ヴォーカルも個人的には凄くいいと思っている。少しでも興味が湧いたら、是非聞いてみて欲しい。
ちなみに、このアルバムではないけれど、本田美奈子さんがゲイリーの曲を『The Closs』というタイトルで歌っていたはず。