新宿ロフト時代のPERSONZ・・・
(2007-09-07)
後年、ヒットチャートにも顔を覗かせるようになったパーソンズ。だけど、85年当時に私が見たイメージは英国のNWバンドそのものでした。楽曲自体はポップで完成度の高いロックンロール。でも、エフェクト、主にディレイ・コーラスを多用した深みのあるギターサウンドとフレーズは一聴して「新しい何か」を感じさせてくれるものでした。
84年頃だったと思います。布袋氏が執筆していた「プレイヤー」誌の「ロックンロールギター講座」で「新しいタイプのギターバンド」の紹介、というのがありました。当時、英国NWの影響を受けた「新しいタイプのギターバンド」達が続々と登場していて、ちょっとしたムーブメントになっていました。私は紹介されたバンド群の中で初めてパーソンズの名を見たのですが、唯一知らなかったバンドだったので非常に気になり、色々と調べてはみたものの当時レコもリリースされてなく、結局素性が分からず仕舞でした。以来、彼らの名前は私の記憶から消え去っていました。
それが偶然、彼らのライブを目撃する事になります。85年4月(だったと思う)に日比谷野音で行なわれたロックコンサートで、です。10バンド程出演していたバンドの中に彼らはいました。出演は確か3バンド目。まだ固定ファンも居ないようで、あまり盛り上がらないライブでしたが、私にはそれで十分でした。それから、私は月1回行なわれていた新宿ロフトのライブに欠かさず出掛けるようになりました。
あのボーイでさえ「歌謡曲」と揶揄されていた時代です。 80年代のインディーバンドと言うと、まだ「自己満足」且つ「難解」で楽しめないタイプの音楽が多くを占めていたように思います。それはそれで肯定しますが、明らかにパーソンズは違っていたのです。私はパーソンズを見つけた事に狂喜し、パーソンズに夢中になりました。
前述の布袋氏のギタープレイも天才肌で凄かったですが、本田氏の「曲のノリ」に最大限徹したストレートなギタープレイも、多用されるエフェクトと相まって私は完璧にノックアウト☆(笑)されていました。あのヒットチューン「ディア・フレンズ」も、メジャーヒットした際と寸分違わぬアレンジで既にロフトで演奏していた位です。ただ、私が大好きな1曲を挙げるとなると(沢山ある中から選んで、ね)「カモン・トウナイト」です。この曲は、インディーからリリースされたレコではアレンジを大幅に変えて収録されていましたが、私はロフトで演奏していた頃のアレンジが大好きでした。このロフト演奏バージョンは、当時私が「新しい何か」を感じたパーソンズそのものの曲だったのです。
私は訳あって86年の3月末に東京を離れました。が、幸運な事に引っ越す1週間前にパーソンズのライブがあり出掛ける事が出来ました。私的には、そのライブはコレまでの中で3本指に入る位のベストな出来で、私は神に(パーソンズに?)感謝したものです。記念にと思い、その時のライブはラジカセでこっそり録音しました。そのテープは今も大切に保管してあります。今でも私の宝物の一つです。
そのライブのアンコールでは「ローディーの○○君が田舎に戻る事になったので、この曲を彼に捧げます!」というJILLの元気な掛け声で始まる曲があります。曲はもちろん「ディア・フレンズ」。確か、この時が「ディア・フレンズ」のライブ初披露でした。もうね、全身に鳥肌が立ちましたよ。あの光景は今でも忘れる事ができません。というか、これからも忘れる事はないでしょう。
90年前後を彩った珠玉の楽曲
(2006-08-17)
パーソンズは、今でも堅実に活動しているようだが、丁度デビュー〜ブレイクの頃は、90年前後空前のバンドブームに符合する。Xやバービー等ヒットを飛ばしていたバンドに比べると、パーソンズはヒット曲は、それほど無かったが、常に良質な楽曲を提供していたと思う。多くの人がそうであったであろう私も、ドラマで起用された「dear friends」から入った口だが、この曲に代表されるようにハードロック系でありながら、クリアーなギターサウンドに乗せたメロディアス重視のサウンドが彼らの最大の武器だろう。心地よいjillのハイトーンボイスもそれに華を添えた。
jillを筆頭に、ショウヤ顔負けのケバケバしくありながらもかっこ良いメイク、スタイルも様になっていたし、何より彼女らの曲を聴くと他のバンドより一際懐かしさを感じる。キャッチーなメロというのは、ティーンの頃に最も愛する要素だと思うが、パーソンズがそれを十分満たしたサウンドを奏でていたからだろう、またボーカリストjillの雰囲気は、中村あゆみのようなティーンの心を掴むようなオーラ・存在感・パワフルな歌詞を持っていたので、聴けば当時の想い出を回顧せずにはいられないだろう。もちろん、彼らの演奏テクニックも素晴らしいし、90年前半に入っても「sayonaraは言わない」等佳曲をリリースしてきた一貫した音楽性も素晴らしいと思う。
最近、こういう硬派なバンドがいないのが、実に寂しい。
みんなで聴こうよ、Personz! ★ x 50個くらいあげたい。
(2005-11-27)
現在も地道に活動しているPersonzの2枚組ベスト。テイチク時代の非常に美味しいところが網羅されていてお奨めです。中学〜高校とよく聴いていました。でも本当はこれに収まらないほど沢山の名曲を残していますよ。彼らの凄いのは、音作りやバンドのコンセプトがデビュー時に完成されていることだと思います。デビューアルバムなんて、とても新人バンドのアルバムには聴こえないレベルです。バンドのキャラも、紅一点のジルをはじめ、他の3人も結構格好良く、”その他メンバー”という感じで埋もれることはないキャラですね。また、シングルは良いけど、アルバム自体は駄曲が多いというバンドは山のようにいますが、彼らはシングルのみならずアルバムの曲が非常に良いです。どのアルバムもお奨めですが、特に1st〜5thは良いです。さぁ、みんなで買いに行きましょう!!
やはりいいんです!
(2005-01-18)
98年までのデビュー当時からの
所属レコード会社の音源ベスト。
今、聞いてみてと、
かなり演奏レベルは高い位置にいたことが
非常によくわかる。
89年のメジャーデビュー当時から、
一貫したバンドのテーマを持ち、
途中のメンバーの入れ替わりが、
基本的にはないバンドも、
かなりめずらしい。
収録曲も、どこかメロディアスで、
そして、確かなリズムと、それを裏打ちするようなテクニックは、
さすが結成20年!
ただ、所々「方向過渡期」と思われる音の変化があり、結局元に戻っていると思われる時期の曲があり、
このアルバムには、その時代背景があまり反映されていない。
ベストなので仕方がないが、
コアなファンのための長いバンドの歴史も、
合わせて感じられるような作品なら、
もっとよかったかも