ユニバーサル ミュージック クラシック
「静」のコルトレーン (2003-08-22) このアルバムは、コルトレーンが本格的にフリージャズ期に突入する直前の、1964年に録音された名盤である。全体に、落ち着いた雰囲気に満ちたリリカルな演奏を繰り広げているが、1965年の「アセンション」以降のコルトレーンを「動」とすれば、ここでは「静」のコルトレーンを聴くことが出来る。本ディスクに収録された曲はすべてコルトレーンのオリジナルだが、タイトル・チューンの「クレッセント」や「ワイズ・ワン」のテナー・プレイは、幻想的かつ、どこかに悲しみをたたえた名曲である。事実、「クレッセント」は1967年の日本公演でも再演している。いずれにしても、このアルバムはコルトレーンの円熟期に録音された傑作のひとつと言って良いだろう。