美しく、痛い けれど…
(2008-04-02)
まさに血に見立てたジャケットのような内容だと思う
あまりに美しく、聴くのがツライこともある楽曲
前作のような激しくぶつかってくる曲ではなく、じわりと心に染み込み、
優しささえ痛く感じてしまう程です
"でも大丈夫 あなたはきっと 私を忘れるから"
"とても寒くて歩けない もう歩けないよ"
特に「風化風葬」「焼け野が原」「コーラルリーフ」は傑作中の傑作だと思います
このアルバムを聴いていると、何故Coccoが活動を中止させたか分かる気もします
けれど今はもうムラサキの雲のむこうは「Happy Ending」に繋がっているんですね
まあ…
(2007-10-04)
音は周回遅れのオルタナだし、曲もそんなに奇抜なとこもないし、アルバムとしての流れもイマイチですが、
この人とても必死に歌うのでそこが胸に響くとこがあります。
ニルヴァーナ風のニ曲目と童謡みたいな歌姫が好きです。
相変わらず柴草さんはいい曲かきますね。
「痛い」自己表出
(2007-05-30)
Coccoのアルバムを聴いていると時々恐ろしくなる。躁鬱的に配列される激しい曲と美しい曲。感情を排さない歌唱。そして何より(外見からは想像つかないような)グサッと来る歌詞。それがあってCoccoミュージックの豊穣さが産まれるわけだ。
個人的に、彼女の最高傑作はこのアルバムだと思う。まずは充実した楽曲。JPOP究極の逸品「焼け野が原」は本作に収録されている。それ以外にも「珊瑚と花と」「羽根」等、名曲が多い。そして別れと絶望に満ちた歌詞。以前にも含蓄に富んだ痛い詞はあったが、本作は傾向が違う。「あなた」へ向けられた痛さではなく、「わたし=Cocco自身」に向けられた痛さだ。なぜか、音楽活動を一旦休止した理由がわかるような気がした。
躁鬱さを乗り越えるには聴きこみが必要だろう。ただCoccoのアルバムはそれ相応の価値を持っていると思う。再開後の指向が見えづらいが、Coccoの存在は日本の音楽シーンにおいて稀有なのである。是非Coccoの自己表出に耳を傾けてほしい。
帰ってきた。
(2006-09-18)
このアルバムは発売日に買ったものの、怖くて夜まで聴くことができなかった。聴いてしまったら、本当にお別れのような気がしていたから。
聴いてみたらやっぱり、ふわふわと妖精みたいに遠くへ行ってしまったようで泣いた。
今、彼女が帰ってきて、安心してこのアルバムを聴くことができる。
復帰後のCoccoを好きになった人は、まずこのアルバムから聴いたらいいかも。
ムラサキの雲の下、立ち尽くすしかなかった
(2006-05-27)
最新作のザンサイアンまで含め、今のところ自分としては
Coccoの最高傑作に挙げたい作品です。
この作品を初めて聴いた時に感じたのは、
それまでのアルバムには無かった解放感。
歌によって何かを吐き出さなければならなかったそれまでと違い、
歌いたいことを歌っている感覚が何より新鮮でした。
今にして思えば、心のどこかでもうやっていけないと感じ
「焼け野が原」でその想いを形にした事で吹っ切れたのかもしれません。
「もう歩けないよ」の言葉通り休止してしまいましたが、
こんな素晴らしい作品がラストアルバムならば
納得するしかないと当時は思ったものです。
アルバム全体を通すと、多少の捨て曲もあると思います。
しかし「羽根」や「焼け野が原」などのシングル曲、
そして「風化風葬」や「コーラルリーフ」などのアルバム曲は
まさにここまでのCoccoの集大成となる傑作です。
もし「ザンサイアン」から聴き始めた人がいれば、
次はこれを聴いてほしいですね。
サウンド面でも通じるものがありますし、
「焼け野が原」が「Happy Ending」へと至る感動を
従来のファンと同じく感じてほしいと思います。
再び復帰してくれたおかげで、
新しい視点でこのアルバムを聴けることが今は本当に幸せです。