ラフマニノフといえばアシュケナージだが
(2007-08-10)
1974年1月から1975年4月にかけてピーターズハムのオール・セイント教会にて録音。最初のラフマニノフ・ピアノ協奏曲全集を録音した3年後ということになる。こちらの協奏曲は僕の知る限り全曲を2度、第2番は3度、第3番に至っては4度レコーディングしているのだが、この作品は1度きりのようだ。実に不思議だ。
と言うのはラフマニノフに対するアシュケナージの思い入れは並大抵のモノではなく、協奏曲全集のライナーではアシュケナージ自身がラフマニノフ論をはっていて、他の演奏者のラフマニノフ演奏は生ぬるいと一刀両断しているくらいなのだ。ところがこの作品については1度で終了などということでいい訳がないだろう。吉田秀和がなんと言おうとこの時の演奏は、たくさんのものが足らない出来映えになってしまっている。
『ラフマニノフといえばアシュケナージ』ならより完璧な演奏を目指し、是非再録して欲しい作品だ。
アシュケナージの欠点が出た演奏!
(2006-12-17)
アシュケナージのファンには申し訳ないのですが、このCDは頂けません。 ショパンのソナタ集、エチュード集を持っている私は、このCDを
期待を持って購入しましたが、繊細な表現などでは確かに良い部分もありますが、なにかラフマニノフらしくない、構成感といいますか、自由に弾きすぎて、本質からはずれた音楽になってしまっている感が強いのです。 N響の指揮も最初の頃の「田園交響曲」などはとても見ていられませんでしたが、最近は指揮者らしい振り方になってきました。
この前奏曲集の再録を求むのは私だけでしょうか。
ラフマニノフの前奏曲の定番
(2003-10-25)
ラフマニノフの24の前奏曲は3つに分かれており、第1番「鐘」+10の前奏曲+13の前奏曲ということになる。ショパンのように連続して演奏する必要はないが、1曲1曲美しいロマンティシズムに溢れていて素晴らしい。24曲を通じて長短あわせ24のすべての調性が用いられているが、曲順はショパンやスクリャービンの様に法則性にしたがって並んではいない。古典的様式を用いながら自由なラフマニノフの世界を感じる小宇宙的作品となっている。当盤は発売時、吉田秀和氏が「ここ最近聴いた中でもっとも美しいアルバム」と語ったもので、全曲盤のなかでももっともスタンダードに相応しい演奏。