「肩に降る雨」が生かしてくれた
(2006-06-25)
寒水魚などに比べると、少し路線が違うかなーと思う一枚。
でも、私個人では最後の「肩に降る雨」が最高です。
みゆきさんの歌の中で一番助けられた歌です。
世の中がいやになって、何よりも自分自身がいやになって、いつも酔いながら田舎町の最終電車が走った後の
私鉄線路の上を歩き、この歌を歌っていました。
時にはつぶやきながら、時には叫びながら。この歌があったから私は死なずにすみました。
ただの名曲というものではありません。何者にも代え難い宝物です。
みゆき的ロックアルバム
(2006-05-14)
『あしたバーボンハウスで』はマイナー調ですがクールにカッコイイと思いました。『ノスタルジア』では布袋寅泰がバックにいるもおもしろいです。『肩に降る雨』はイントロをきくだけで素敵な曲だとわかります
素晴らしき通過点
(2005-10-18)
やや影の薄いアルバムかも知れないが、ロックテイストの傾向が
垣間見られ、過渡期を感じさせる興味深い作品。
この時代のひとりの歌手としての中島みゆきが聞ける。
シンプルゆえに胸に響く『それ以上言わないで』、
力強い声と執拗な繰り返しに孤独を感じる『孤独の肖像』、
逆に静けさの中に強いメッセージを込めた『忘れてはいけない』など
聞き逃せない曲が多く、シングル集を聞く様なテンポの良さもある。
超有名曲もなく、歌唱力としても今ほどではないが
個人的には外せない一枚。
いいね!
(2004-09-29)
どの曲をとってもいい!
『孤独の肖像』『ノスタルジア』『肩に降る雨』がいい!
ロック色が前面に押し出されたアルバム
(2003-05-16)
それまでの彼女のアルバムからするとかなり電気的な音が増え、
ロック色も濃くなっている。これは、先立つ「予感」「はじめまして」の
2つのアルバムからの流れで出てきたものだが、
その中でももっとも完成度が高いものになったと言える。
第1曲目、癒し系の歌詞が光る「極楽通りへようこそ」は曲調も暗く、
幽霊が出てきそうな雰囲気の歌。夜の町の感じがよく出ている。
切れ目なく続く2曲目「あしたバーボンハウスで」も暗い曲であるが、
打ち込みのドラムやベースのリズムに動きがあり、1曲目と対比をなす。
寂しい気持ちを醸し出す歌である。
「熱病」は、ピリリと辛口の社会批判的な歌詞と
タイトで刺激的なサウンドの名曲。
短い中にうまく曲がまとめられている。コーラスも力強い。
続く「それ以上言わないで」は、
夏の午後のけだるい感じのサウンドの中にしっとりした物語を聞かせる曲。
のんびりとした中にも鋭角な歌詞が印象的。
「孤独の肖像」は、シングルバージョンよりドライなサウンドに仕上がっている。
名作中の名作。
歌詞内容は決して吹っ切れてないくせに、
吹っ切れて元気さを気取る「ノスタルジア」も名曲。
特に3番の歌詞など、本当にうまく表現しているなって思う。
最後の「肩に降る雨」は、彼女のべスト5に入る名作で、
「エレーン」に次ぐ哲学的な内容の曲。
「生かされている自分」を歌った歌詞が、アコースティックなバックに支えられ、
美しいバラードに仕上がっている。
押さえに押さえられた感情は、最後の歌詞を歌う場面で微かに乱れるが、
言葉が切れたあとに続く音楽には、生きることに対する前向きな態度が表れていて、
風を切る颯爽としたリズムの行進曲風の曲調は、
主人公がこれからも力強く生きていくことを連想させる。
生きることの切なさを歌いながらも、応援歌的な要素もあり、
本当に素晴らしい曲。この1曲をもってしても、このアルバムは推薦に値する。