4つのインストナンバー収録・往年のステージを彷彿
(2004-03-16)
スパイダースとしては、インストナンバーはクラウン時代、ビクター(フィリップス)時代を通じ数曲しか残していない。エレキ全盛期、ベンチャーズに代表されるインストナンバー『ワイプ・アウト』、スパイダース流のアレンジで「聴かせて」くれている。
ほとんどが、ステージでおなじみのナンバーである。リアルタイムでスパイダースを経験した人なら、それぞれに目に浮かぶシーンのある楽曲たちであろう。現役時代を知らない世代には、スパイダースのステージをかなり忠実に思い浮かばせることができるような編集となっているのでぜひ聞いてみてほしい。
マチャアキの歌う『サニー』、ステージでは涙を流しての熱唄だった。マチャアキの涙を見ると「隣でコーラスをつけていると、胸が詰まって歌いづらくなっちゃうんだよ」とイノヤン(井上孝之、現・堯之)がコメントしている。
そのイノヤン、R&Bが大好きだった当時。『オー・プリティー・ウーマン』のパワフルでソウルフルな歌は時代を超えても「一級品」だと感じる。そのことは4人のヴォーカル、それぞれにいえる事ではあるが・・・。
カラフルかつスリリング!
(2002-12-11)
彼らが当時、ステージで演奏していた曲のセット・リスト(進行表?)などを参考に、曲のテンポや曲間のつなぎにまで配慮して編まれたという、洋楽カヴァー・オンリ-のコンピレーション。ベスト盤ではないのに、(マイク水野が解説をする時の口癖ではないが、)まさに「次から次へと」、といった塩梅(あんばい)で、カラフルかつスリリングなパフォーマンスが展開される。クラウン原盤のインスト曲も加え、既発のCDと比較すると、よりアタックの強い、シャープな感じの音になっている(ごく一部の曲では、オルガンやタンバリンの音が耳ざわりな感じになっているが、これは好みの問題か)。
広げて拡大コピーをするとピンナップ・ポスターにも応用できそうなジャケットには、クラウン盤EP2枚を含む、オリジナル収録アルバムのジャケットをカラーで大きく掲載。ディスク本体のアートワークも、とてもカッコいい。スパイダース入門編にもよし、ひと通り聴いたファン(含むオレ)の心も大いにぐらつかせる、かなり魅力的な1枚だ。