ジョンのイマジンやポールのバンド・オン・ザ・ランより傑作
(2008-09-03)
解散後のビートルが出したアルバムの中でベスト。ビートルズ自身を含め、ロック・ポップスの分野全体を通して、このアルバム以上のモノは数えるほどしかない。ジョージが起した奇跡(同じ奇跡が彼に再び訪れなかったのは残念だが)!各曲が素晴らしいだけでなく、小品IdHaveYouAnytimeの後にメインディッシュMySweetLordを配置するなど、曲順も絶妙。以前はウォールサウンドがきつ過ぎた部分もあったが、ニューエディションではそれも引っ込み更に好ましくなった。五つ星以外あり得ない。ビートルズやジョージを知らない人が買っても後悔しない。個人的に、FromBehindThatLockedDoorは史上最高のワルツだと思ってます。
Georgeの最高傑作
(2007-09-22)
Beatlesの解散後、Georgeの放った最高傑作。Beatles時代、常に第三の男として陰の存在でいたGeorgeがその抑圧を跳ね除けるようにして、持てる音楽性を思う存分に発揮した煌きのアルバム。当時、バングラディッシュ・コンサートを成功させる等、解散後はGeorgeの活動が一際光っていた。
日本でもシングル・ヒットした「My Sweet Load」、「What Is Life」やタイトル曲の「All Things Must Pass」等の御馴染みの曲を初め、官能的でインド音楽を中心とした異国風味を感じさせるGeorgeならでのサウンドが展開されている。ゲストに親友のE.クラプトンを向かえ華を添えると共に、プロデュースのF.スペクターが完璧な仕事をしている。
だが、Georgeは欲のない人だったらしく、本アルバムの大成功後、単発的なヒット・シングルこそ出すものの、本作に匹敵するようなアルバム作りにトライする事はなかったようだ。その意味でも、Georgeの音楽性の全てが詰まっていると言える貴重な傑作アルバム。
「自分の居場所」を見つけようとした痕跡
(2005-07-19)
「第三の男」、言われた当事者にとってこれほど虚しい形容は、ちょっと無いんじゃないだろうか。「第三のビートル」と死ぬまで言われたジョージの抱えるトラウマは、きっと我々には計り知れないほど大きいに違いない。見過ごされがちなのが、ビートルズ解散後最初に商業的成功を手にしたのが、ジョージだということだ。いきなりアナログ3枚組全23曲の好ポップ・アルバムで、この辺も解散とともに爆裂した鬱屈の賜物かも。フィル・スペクターとのタッグも完璧で、「70年型ウォール・オブ・サウンド」の決定版だと思う。ジョージのアイデンティティーを完璧に証明した「執念の名盤」。
ジョージ・実質ソロ第1弾、リマスター版
(2005-03-06)
ジョージ・ハリスンの実質的なソロ第1弾。LPでは2枚+ジャム・セッション1枚の3枚組でした。
宗教的な歌詞でスワンプロックをゴスペル化し、それをフィル・スペクターが料理する無謀な名盤。
ヒット・シングル「My Sweet Lord」「What is My Life」等収録で、参加ミュージシャンもデレク&ドミノスをはじめ豪華メンバーが揃っています。
これはボーナストラックを収録した、本人監修のリマスター版。
最初のCD化では日本盤のLPと似ていましたが、音圧がないうえにヒスノイズも多く、アルバムの印象がとても悪かったのを憶えています。
少し遅れて発売されたアメリカ盤ではリマスターされ、かなり迫力のある音質に変わりました。
この30周年リマスターでは更に上をいく音質で、かつLPの感触を殺さないたいへん良いリマスターになりました。
またLPの1枚目と2枚目の区切りが半端だった以前のCDを改善し、理想的な形になりました。
未発表曲、デモに手を加えたバージョン、ほとんどの楽器を差し替えたヒット曲My Sweet Lordの2000年版等、
出来の良し悪しはともかく、ジョージにとって力の入ったリイシューだった事が伝わります。
もともと単色刷りだったジャケットがカラー化されたのはさほど良いとは思いませんが、
紙製BOX仕様のパッケージとデザインは満足度が高いです。
Disc1の1~4の4曲だけでいい
(2004-08-31)
それだけの為にでもこのアルバムは買う価値があります。
これが30年以上も前に発表されたものとは思えません。
ある意味、当時のジョージの「怨念」と「呪縛からの開放」に満ち溢れた「葛藤と救済」への糸口としてのこのアルバムを最大限に評価したい。
ジョージは死ぬまでこの葛藤と救済の間に居続けるわけですが、時代はと言うとこれまた同じように同じような迷路を延々彷徨い続けてるように思えます。
時代や世代は変わり、音作りや表現の仕方などは変わっても、ここに歌われる「怨念とそこからの開放」は十分に今でも意味を持つメッセージです。
「ワー・ワー」や「Isn't It A Pity(ver1)」を聞きましょう、ビートルズとして大成功を収めた(世間的には)ラッキーな人物であるはずの人物が抱えるものは、角度を変えればわたし達一人一人が抱えるものとそうは違わない(重さの差はあれど)物である事を知ると思います。