もうひとつ
(2007-11-06)
昔からのサザンファンですが、個人的には本作と前作はサザンの中でも今ひとつ。
前作は何曲か好きな曲があるけど本作はズバリ、突出した曲がない。
ロックな『No No Yeah〜』、渋い『私の世紀末カルテ』、ほのぼのした『Sea Side〜』サザンでありそうでなかったタイプのバラード『素敵な夢を叶えましょう』など悪くないんだけど、やはり弱い。
サザンのアルバムの中ではダントツで一番聴かない。
「さくら」と「KAMAKURA」の違い
(2007-08-24)
KAMAKURAはサザンが自らの解散を賭けて作り上げた、サザンとしての集大成アルバム。
さくらはサザンが自らの健在を知らしめる為に作り上げた、新境地的なアルバム。
勢いやインパクトの強さはKAMAKURAが上だが、個々の曲の仕上がりやアレンジの深さはさくらが上かもしれない。
どちらもサザンが身に付けた、技術の全てを注ぎ込んだ最高のアルバムであることは、もはや言うまでもない。
20世紀最後のオリジナルは驚きの“重量感”
(2007-06-05)
本作リリースより遡ること4ヵ月前にベストアルバム「海のYeah!!」が発売され、空前の大ヒットを記録しました。
そしてデビュー20周年のメモリアルイヤー最後を締めくくる形で本作の登場となったわけですが、内容は「海の〜」とは対極に位置するといっても過言ではないほど“重く”そして“暗い”。
冒頭M−1の強力なギターリフからして今までのサザンにはない濃厚な仕上がり。歌詞も“桑田ワールド”全開。そしてM−3、恐れ入りました。“エロの殿堂入り決定”の楽曲です(笑)。
シングルのデジタル・ロックな感じとは異なり、ドラムンベースが加わったアルバムヴァージョンのM−15(オリコン最高5位)、桑田氏ご本人もお気に入りだというM−6(同5位)、横浜観光スポットが歌詞に散りばめられたM−4(同4位)、ポップな曲調に反核メッセージが乗った異色作M−10(同4位)と、シングルが4曲も収録されているのに地味な印象なのは何故なんでしょうか?
他にも原坊が唄う“和テイスト”なM−8、ソロのような作風M−11、今となっては「いろんな意味が含まれていたのかなぁ?」と勘ぐってしまいがちなM−16等、CD収録可能ギリギリまで詰め込まれた全16曲・トータルタイム78分29秒のサザンワールド。
一般的にはミリオンに届かなかったためにファンが思うほどの評価は得られていませんが、オリコンアルバムチャート2週連続1位、売上枚数96.9万枚という成績は“大ヒットアルバム”と呼んでいいのではないでしょうか?
いちファンとして100万に近い人たちがM−3を聴いたわけですから、その事実がなんか嬉しいですね。まぁコアなファン以外はみ〜んなヒイタんでしょうけど(笑)。
サザンファンとしては星5つなのですが
(2007-04-01)
今だから言えるが、このアルバム「さくら」に収録されたシングル曲は、どれもセールスが伸び悩んだ。敢えて売れ線から外した曲作りであったために、ライトユーザー離れを起こしたと言える。
だが、この「さくら」は決して凡作ではなく、むしろ名盤とされるべき内容であることは、実際に聴いてみるとよく分かると思う。
とにかく、濃い。作り込んである。CDを流しているだけで、このアルバムに対するサザンオールスターズの尋常ではない思い入れが伝わってくる。そしてその濃さゆえに、聴く人を選んでしまうであろう事も、窺い知れるのだ。
変な例えだが、それまで万人向けのビールを作っていた会社が、いきなりマニアックな日本酒を売り出したようなものだ、と私は思っている。渾身の作であるがゆえに、人によっては拒否反応を示してしまったのだ。
最近のサザン(具体的には「TSUNAMI」以降)は、再び万人向けの楽曲作りにシフトチェンジして、現在に至る。今の「明るく楽しいサザン」以外も聞いてみたい人には、ぜひこの「さくら」を聴いていただきたい。最初、「明るく楽しいサザン」とのギャップに戸惑うかもしれない。しかし、繰り返し繰り返し聞いていくうち、サザンのもう一つの顔に魅了されていく。ディープな世界に酔いしれてしまう人は、多いはずだ。
サザンファンとしては勿論5つ星の作品なのだが、必ずしも万人受けするものではないと思うので、星を4つにした。
大作!!
(2006-02-23)
NONOYEAHGOGOYEAHはロックティストで一曲目からドカーンと、社会風刺曲の私の世紀末カルテ、今の日本を憂い強烈な皮肉を浴びせアルバムの中でも人気が高い爆笑アイランド、サザンの名バラードのひとつでもあり別れる友や故郷への激励曲の素敵な夢を叶えましょう、マンピーを超えるほどの超エロティックジャズマイフェラレディ、などなどレコーディングに1年以上かかった超バラエティに富んだ大作となっている。シングル曲もBLUEHEAVEN、MESSANGER<電子狂のうた>と今までのサザンにはない珍しい曲であり、リスナーを飽きさせない。にもかかわらずサザンのアルバムの中では売り上げが最低レベルでしかない。なぜだろうか?僕が思うには、このアルバムはコアなファン向けのマニアックな曲が多いアルバムであるからだと思う。然るに、海のYEAH!!、バラッド3などなどのサザンの定番ソングがいいという方にはこれよりもむしろキラーストリート、YOUNGLOVEなどがいいのでは?と思う。だが、そのような定番ソングが飽きたという方は、このアルバムは楽しめ最高のアルバムだと思う。