『五つのこどものうた』は懐かしいです
(2005-10-05)
「バスの歌」「サッちゃん」「おとなマーチ」「くもさん」「バナナを食べる時の歌」の5曲で構成されています。作詞は、1曲目と5曲目がさとうよしみで、2曲目と3曲目が坂田寛夫、4曲目がすごうひろしです。
子供の時の純粋で素朴な心情や情景を描いた詩を合唱界のメロディーメイカーの大中恩が選び、編集し、時にはユーモラスに、とてもステキなメロディーを与えています。「サッちゃん」なんかは、今でも良く知られていますよね。
1曲目の「バスの歌」は、軽快な合唱です。バスの発するクラクションの音を擬音化し、乗客の姿、窓から見える景色を描きながら、「バスに乗る喜び」という忘れていた感動をさり気なく描いた作品です。
2曲目の「サッちゃん」は、余計な解説は不要でしょう。遠くへ引っ越してしまう「サッちゃん」に対して、大人が遠い昔を振りかえり、淡い初恋にも似た淋しさの感情をさり気なく語っています。ベースに旋律を歌わせているのはその気持ちの再現です。
前奏や伴奏のピアノの音を聞くだけで、ジーンときます。大中恩の代表作とも言える名曲ですし、歌い継いでほしい名曲ですね。
3曲目の「おとなマーチ」は、元気で気持ちの良いマーチです。「大人ぶった」こどもの気持ちを表出だけでなく、大人の身勝手さをユーモラスに描いています。テンポも良く、愉快な曲です。
4曲目の「くもさん」は、一番好きな曲です。空に浮かぶ雲をぼんやりと見ることなんか忙しい大人は忘れていますが、子供にとっては、「雲」も擬人化してともだちのように見てしまうわけですね。優しい気持ちにさせてくれる曲です。
5曲目は「バナナを食べる時の歌」はラテン・テイストあふれた曲ですし、途中ブルースっぽい音をあてているので、凝った作曲だと改めて感じました。