全ての『革命』の指標となる演奏
(2006-12-23)
エフゲニー・ムラヴィンスキーは、この曲の世界初演指揮者であり、
この演奏がショスタコーヴィチ「交響曲第5番」の指標と言えます。
録音の状態がもっと良ければと惜しまれる名演奏です。
ソロモン・ヴォルコフ編著『ショスタコーヴィチの証言』によると
ショスタコーヴィチは第4楽章について「強制された歓喜だ」と語ったとされ、
ムラヴィンスキーの演奏はそれを証明するかの様なものとなっています。
ムラヴィンスキーが指揮した同曲の録音はこの他に、
1973年5月26日に東京文化会館で行われた
至高の名演奏ライブ録音があります(ALTUS盤)。
スコアを見ながら聴いて欲しい。
(2006-07-20)
実際のスコアを見ながら聴いてみると第四楽章で「あれ?」と思うところがある。いろいろな版が存在するのだろうか。一音意図的に訂正?解釈?されている部分がある。実に惜しい。
実演を聴いた人とは印象が違うことを百も承知の上で・・・
(2006-05-02)
圧倒的な迫力で冷たく爆走する姿はいつものムラヴィンスキー・レニングラードフィルの演奏である。しかしながら、今回は行き過ぎたようだ。全体を通して金管が鳴りすぎ、うるさいのだ。但し、現実世界を一気に無彩色の世界に落とし込んでしまうような、今自分がここに生きていること、人間の生の意味を木っ端微塵に打ち砕いてしまうようなショスタコーヴィチの恐ろしさは十分に味わうことが出来る。ミニコンポ推奨盤。
(追記:このCDの金管のバランスの悪さは、どうやらCD化にあたってのエンジニアの劣悪な技術に起因するものらしい。後日これと同じソースらしい輸入盤を購入したが、そちらはまったく問題なく、バーンスタイン盤とは違う峰の頂点といってよい。)
緊張感がすごい
(2005-10-27)
ショスタコーヴィチの超人気曲の第5番ですが、非常にわかりやすい曲です。第1楽章から興奮の第4楽章と飽きさせないため、ショスタコーヴィチ入門、強いてやクラシック入門にも大丈夫な曲でしょう。
この曲の名盤といえばバーンスタインのものもありますが、この演奏と比べると厳しさという意味では勝てないでしょう。強烈な管の鳴らしっぷりといい、最終楽章の盛り上がりといい、きついほどに緊張感があり、やはりソ連など作曲家の背景を感じさせるものがあるのです。録音状態も非常によく大満足の一枚になるでしょう。
咳が結構あるため、そのへんが気になる人にはきついかも。
やっぱりムラヴィンです!!
(2005-08-31)
ムラヴィンスキー最晩年の録音ですが、やはり初演者の威厳が十二分にただよう名盤です。第1楽章の出だしの緊張感からして尋常じゃないことがよくわかります。そしてこの緊張感は全楽章一貫して途切れることはありません。第3楽章の嘆きは聴いている側に呼吸することすら忘れさせてしまうような張り詰めた空気を創り出しています。これこそムラヴィンスキーの真骨頂ではないんでしょうか。
第4楽章はスコアに書いてあるテンポ記号よりかなり早い設定であるが、レニングラードフィルの驚異的合奏能力もあいまってかつてないほどの迫力を感じることができる。そしてラストの重厚さは何物にも変えがたい素晴しさがある。タコ5を聴くならまずこれです!!