楽曲の良さと、名手たちのプレイが楽しめるフュージョンアルバムです
(2006-01-21)
77年発表の彼らの最高傑作といわれることも多いアルバムです。また、gのラリーカールトンが参加した最後のアルバムでもあります。サウンド的には、ウィルトンフェルダーのsax、ジョーサンプルのkey、そしてラリーカールトンのgといったフロントメンバーをフューチャーし、的確なリズム隊がサポートするという70〜80年代の典型的なフュージョンサウンドになっています。とりわけ6曲目でのソロプレイのリレーは有名です。但し、最近のバカテクを前面に出したアルバムに慣れた耳には、それほどソロプレイが際立って聞こえるわけではなく、やはり聞き所は、自然に耳に入ってくる楽曲の良さかと。当時ジャズチャートのトップを走っていたWRのヘヴィーウェザーを追い落としたアルバムでもありますが、WRらのあくが無いのも特徴かと思います。70〜80年代の典型的フュージョンサウンドが好きな方にお奨めのアルバムです。
クルセイダーズ転換期の傑作です
(2003-02-27)
前作「南から来た十字軍」で、フルメンバーとなったクルセイダーズでしたが、このアルバム発表時はオリジナルメンバー、ウェイン ヘンダーソンが脱退し、彼等の特色であったサックスとトロンボーンのアンサンブルがなくなるというハンデを負いました。このアルバムでは、ボーンが抜けた分、彼等の持ち味であった良い意味での泥臭さが抜け、ジョー サンプル色が強くなったのが特徴でしょう。サックス一本になったとはいえ、曲の良さは変わらず、特に「Sweet in sour」は傑作だと思います。前作よりレギュラーのロバート ポップウェルも物凄いビートでスティックス フーパーのバスドラムとからみ、ラリー カールトンのギターソロも好演です。ただ、ラリーもこのアルバムを最後に脱退しているので、ソロは心なしか、前作の方が魂がこもっている気がします。とはいえ、トータルすれば優れたアルバムだと思いますし、傑作をまた生み出したという印象です。