summer of '98
(2005-05-04)
数多くのアルバムをリリースしている彼らの作品のなかからどれか一枚を選ぶのは非常に困難な作業だが、本作発表後、彼らは使用していた機材を一切合切盗まれてしまう悲惨な目にあっており、独自のチューンナップがサウンドの核となっていた彼らの蓄積のひとつのピークはこの時点だったのかもしれない(逆に蓄積を一旦、吐き出したことから身軽になった利点もあるようだが)。JAZZや現代音楽にも造詣の深い彼らの作品は一見敷居が高いものに思えがちではあるが、彼らは同時にイギーポップを愛するロック原理主義的な面も持ち合わせており、バンド名義の作品についてはロックビートに乗せて彼らが紡ぎだすノイズによる構築美に身を委ねてしまえば充分だと思う。
このアルバムを発表した年のFUJI ROCKに彼らは出演していて、本作からのナンバーを随分演奏していたが、野外の空間と彼らの演奏の相性は素晴らしく他のポップス寄りの出演者とは一線を画しており彼らの音の存在感の大きさを思い知らされた。
初心者にもおすすめ?
(2005-05-01)
Sonic Youthのアルバムを4枚ほどしか持っていない初心者の自分ですが、
「a thousand leaves」が一番好きです。
しっとりとした作風が明け方や夕方など一日変わり目に聴くと、ばっちりハマります。
好きな曲は自分も「Wild Flower Soul」。
儚い美しさ
(2004-06-19)
儚い美しさと言う意味ではSonic Youthの数あるアルバムの中でも一番ではないでしょうか? 繊細なギターのカッティングとノイズの共鳴はブリジット・フォンティーヌの「ラジオのように」が内包する狂気と同質のものを感じます。
キャリアの真髄
(2002-11-11)
美しいアルバムだと思う。
そして全作品中もっとも地味でヘヴィな作品なのかもしれないが、
一般的な意味合いでの洗練とは違う次元の高みに上り詰めた印象がある。
もはや彼らに自らを大きく見せるための装飾は必要ないのだと思う。
ごつごつしたバンドの核を剥き出しにしながら、
一音一音の確信に裏付けられた力強い音を聴かせてくれる。
個人的にM4のwild flower soulがベスト。
サーストンの歌声はいつからこんなに胸に響くようになったんだろう。
何も言わずにそっと寄り添い、包み込んでくれるような優しさがある。