電車の中で笑いを止めるのに苦労したほどの面白さ
(2008-02-06)
「粗忽の使者」純粋に笑える落語です。私はCDをItuneに落として、Ipodで聞くのが多いのだが、この噺は通勤の電車の中で聞き、笑いがどうにも止められなかった。志ん朝は上手過ぎる、ということを言う人も多いが、この噺は志ん朝の上手さと粗忽な男の話しの内容がうまく絡み、志ん朝の噺の中でも純粋に笑える出来となっている。
「大山詣り」この噺は熊が悪いのにひどいことするなあ、という聞き手に生真面目な部分が出てしまうところがある。とは言いながらやはりリズムが良いですねえ。やはり最高です。
☆5つだが。改めて、論評する。
(2005-03-26)
このCDが「新選独演会」シリーズと完全にダブっていると言う批判はした。
それとは別に、作品自体に論及しようと思う。
まず、「大山詣り」。このばかばかしい下げは、あまりいただけない。しかし、毎年暴れる熊を何とか残らせようと苦労する先達の話から、非常に面白い。同じ時期にこの噺を演じた小三治師匠は、最初から正直に「去年暴れたろう?」とすすめるが、やはり、様々な理由をくっつけて留め置こうとする志ん朝版のほうに軍配を上げたい。
参詣後の大暴れの描写はテンポがあって非常にいい。その後の熊の対応の早さ、長屋での法螺話も秀逸である。
「粗忽の使者」は、小さん師匠版が定番になっていたが、持ち前のテンポのよさで、これをしのぐできばえとなっている。大工の留の「えんま」を使った穴ひねりの場面は、抱腹絶倒である。
そして、おそらく下げBest10にエントリーされるであろう、奇想天外な下げは、秀逸である。