澄んだ高音がきれい
(2005-02-13)
サッチ・ア・ナイトを除く20曲中19曲が未発表曲となっていますが、このセッション時の音源が未発表ということなのでしょう。例えば、スタック・オン・ユー(本命はお前だ)は、このCDの音源の録音日は1960年3月20日ですが、同じ曲の初期シングル盤の録音日は3月21日です。したがって、レコーディング前日のセッションになります。歌も演奏も既に準備OKに出来上がっています。
収録されている全ての曲に共通に、この頃の澄んだ高音がとても好きです。BGMとして1日かけていても全く飽きません。
CDの録音もノイズが少なく優秀です。
春は、60年代初期エルヴィス
(2005-02-11)
1960年から1964年までに録音されたスタジオ・アウトテイクスが収録されている。
率爾ながら、私は60年代初期のエルヴィスを、「エルヴィスという名の幸福」と名付けている。この頃のエルヴィスの歌声には、羽毛のような軽やかさがある。完璧な歌唱である。大好きだ。不幸というものが、かけらも微塵もない。そういったものから、もっとも遠いところに佇んでいるエルヴィスが存在する。ゆえに「エルヴィスという名の幸福」である。
そう、60年代初期のエルヴィスを聴くと、なんだかとってもウキウキな気分になり、すべての俗世間的な悩み事をぶっとばしてくれるのだ。どんなにくさくさイライラしているときでも、この時期のエルヴィスを聴くと、それらをさっと洗い流してくれて、さわやかな気分にさせてくれる。すごい酵素パワーだ。洗浄力だ。
あなたが、もし、「やさしさ」からもっとも遠く離れたところにいる自分に、ふと気付いたとき。そんな時は、だまされたと思って、60年代初期のエルヴィスに耳を傾けてみるとよいでしょう。すぐにその距離を縮めることが出来ます。目の前に、やさしさが屹立するのだ。
「春は、60年代初期エルヴィス。」
あなたにも、このCDを聴いて、「やうやう白くなりゆく」春の朝を、感じて欲しい。
サッチ・ア・ナイト~エッセンシャル・エルヴィスVol.6
(2002-10-06)
あの声を、今夜はひとりじめ
除隊後ナッシュビルのRCAスタジオで録音された曲は何と81曲!若く野心にあふれたキラキラ光るエルヴィスがいます。音域は広がり、表現も豊かになり、歌って聞かせるヴォーカリスト誕生に立ち会っているようで、胸おどります。熱唱の「サレンダー」、デビュー当時の面影を残す「奴の彼女に首ったけ」、息づかいがセクシーな「フィーバー」など、いい曲ばかりです。
あの高音でふるえる声は、この時期特有のものだと思うのですが、たっぷり味わえます。ライヴステージには出てこない曲が多くて、これは一人で聞くのにピッタリ!エルヴィスを独占しちゃった気分になれます。