Donny Hathaway Liveにも劣らぬ、名ライヴアルバム
(2006-05-31)
Curtis Mayfieldのファーストアルバム”Curtis”に続いて、発表されたライヴアルバム。
Curtomという自社レーベルの設立、そしてソロへの転向と、ビジネスにも音楽にも新たな道を開き、Curtis自身が最も、脂の乗っている時期のライヴ盤。それだけに、力強く素晴らしい聴き応えのあるアルバムだ。
録音を行った地は、あのDonny Hathawayの名盤"Live"が録音された場所として有名な、NYにある"The Bitter End"というライヴハウス。Donnyの”Live”同様、観客との距離が非常に近く、歓声や笑い声が傍で聞こえてきたり、全員で大合唱となったり、聴いていて、自分もその空間に知らぬうちに引き込まれている気分になる。
サウンド面は、前作”Curtis”のような豪華なサウンドオーケストラとは一転し、生のバンドのみというシンプルな構成。それにも係わらず、全くクオリティが落ちていないのは、Curtisの創る楽曲や歌、そしてそれを支えるプレイヤーが、素晴らしいからなんだろうと思う。オリジナルの音源にも劣らない位の緊張感に満ち、それに加えてライヴでしか味わえないノリや温かさが本当に心を揺さぶる。
実際、僕はオリジナルの音源よりも、こちらの”Curtis/Live!”に収録されている音源の方が好きだ。
やはりハイライトは、中盤のThe Carpentersのヒット曲で知られる”We’ve Just Only Begun”からImpressions時代の名曲”People Get Ready”だと思う。
Curtis Mayfieldの優しさに満ちたその歌声と、柔らかなギターの響きは、本当に心に染みる。
アットホームな魅力
(2003-07-31)
小編成のバンドをバックに、リラックスした歌声を聴かせるカーティス。
バックにストリングスがいないことで、あの独特のストリングスのアレンジが、いかに楽曲に緊張感をあたえるものだったかを逆に教えられる。
とはいえ、演奏の質は高い。
インプレッションズからソロまで、幅広い選曲がなされているが、古い曲はかなりアレンジが変えられている。
何より良いのは曲間のおしゃべりが一切カットされずに入っていることで、小さな会場での観客とのフレンドリーなやりとりが微笑ましい。
それこそが、他の盤では味わえないこのアルバムの魅力となっている。