エルトン初期の、そしておそらく最高の、傑作です
(2007-07-20)
コンテンポラリー・ポップの旗手、とか吟遊詩人といわれていた、70年の作品、エルトン初期の大ヒットアルバム。これでブレイクしはじめたメモラブルな1枚。
「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」はもちろん、「ハイアントンの思い出」「君は護りの天使」などの美しい旋律のバラードが満載。
そしてこのアルバムの重要なハイライトがふたつ。まず、米国ではユアソングよりヒットした初期の大ヒット「ボーダー・ソング(人生の壁)」はゴスペル調で、戦場での敵国兵士との遭遇と自己洞察を聖モーゼに語りかける、たましいに訴える名曲。もうひとつはエルトンのライブでの定番中の定番で、ピアノに乗って唄った明るくポップなロックナンバー「パイロットに連れて行って」。自分でもとびきりのお気に入りだったのでしょう。
バーニー・トーピンの叙情感豊かな詩と、ポール・バクマスターの雄大なオーケストレイション、そし23歳当時のエルトンの若々しくよくのびるボーカルとピアノが冴え渡る。70s最大のスーパースターが急成長しはじめるその瞬間をつかまえてしまったこのアルバムは、急速にブレイクしてゆく才人のフレッシュな躍動感と、才能が怒涛のように開花してゆくエネルギーに満ち溢れています。傑作中の傑作です。
「僕の歌は君の歌」は70年代を代表するバラードの名曲
(2007-07-16)
70年発表の2nd。1.の「僕の歌は君の歌」は彼の代表作であるとともに、70年代を代表するバラードの名曲で聴いたことのない人はいないと思う。3.もライヴでの定番のポップなロック・ナンバー。したがってこのアルバムも70年代の重要盤ということになるが、全体的にクラシックの影響が強く、重圧なアレンジが施された曲が多いため彼のアルバムとしては取っ付きにくい部類に入るものだと個人的には思う。ただ入りにくいというだけで、ある種の格式と厳格さのようなものを兼ね合わせた優れた作品であることは間違いない。ポール・バックスターの手による弦のアレンジは現代のアレンジに見られるような主張しない添えもののようなものではなく、どんどん前に出て来て迫ってくるような緊迫感を持っている。ギターの使用もクラシカルでハープの美しい響きも耳に残る。近年ではこういう作品は (エルトンを含めて) ほとんど見られない。
素顔のエルトンの最高傑作
(2007-01-13)
エルトン・ジョンの最高傑作といえば、一般的にはこのアルバムか、「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」又は「キャプテン・ファンタステック・アンド・ザ・ブラウン・ダート・カウボーイ」が上げられることが多いと思う。 しかし、自分にもよくあるのだが、ベスト盤などから初めてそのアーチシトを知って、そこから気に入った曲や代表曲が収録されているアルバムを探していくパターンは、そのアーチシトの本質や素晴らしさを見逃してしまう危険も多い。
しかし、このアルバムに関しては、売上実績こそ前述の2つのアルバムに及ばないものの、代表曲である名曲「ユア・ソング」が気に入ってエルトン・ジョンの世界に浸りたいならば、全くもって期待を裏切ることの無い名作だ。
アルバム全体に繊細で美しく、素朴な感性が漲っている。
特に、#1、#2、#5のラブソング、#6から#8にかけてのアルバムを象徴するような雰囲気のバラードの連続は、いつ聴いても新鮮で独特。スーパースターになってしまう前のエルトンにしかない本当の魅力を知るなら絶対にはずせない名盤中の名盤だ。
あふれ出るエルトンの才能。名曲(1)を含む出世作です。
(2006-01-22)
エルトン・ジョンが前年のデビュー作に続いて発表した2作目。アメリカではこれがデビュー盤になります。レコーディングはなんと1週間で行われたと言う通り、彼のあふれ出る才能をまずはぶつけたという1枚。後のエンターテイナーのイメージよりは繊細な青年のイメージで、デリケートなメロディーとアレンジで全体のイメージとしてはソフトな感触です。そしてなんといっても(1)のすばらしさ。いまだにCM等で常に耳にする後世の残る名曲です。才能ある人の乗っている時期のすごさが実感できる1枚です。
初期の傑作
(2003-05-08)
イギリスで制作された4枚目まででは、個人的に一番好きなアルバム。
大ヒットした①や②での抑え目のオーケストラ、シンプルなアレンジが気に入っています。アルバムB面にあたる⑥、⑦、⑩あたりは逆に重厚なアレンジが曲の良さをさらに引き立てているという印象。曲の出来という意味では初期の傑作と呼ぶのにふさわしい内容です。
⑤のシンセサイザーの使い方には若干時代を感じますが、やはりこのアルバムなくしてエルトン・ジョンを語ることは不可能です。