明るくアーシイ。アメリカン・カルテットのもう一つの顔
(2004-10-02)
1974年2月27・28日録音。あの『生と死の幻想』の3ヶ月前である。
キースがアメリカン・カルテットにパーカッションを増強して作った明るくアーシィなアルバムである。最近のキースの演奏と比較するとこういうアーシィさはなくなってしまったなぁ、と思う。こういう演奏も間違いなくキースの魅力の一つだった。
チャーリー・ヘイデンのベースが元気だ。これがこのアルバムの印象を決定づけている。ジャケット裏には未知の場所の地図が描かれていてさながらドラゴンクエストのようである。僕が気に入ったのは5。マンフレート・アイヒャー達だったらもっと上手く録音してもっと素晴らしくきこえるだろうなと若干残念だが、まさにダイヤモンドの輝きを放ったキースのピアノである。
洗練された今のキースのピアノにはない土の香り。このアルバムはそれを持っている。
ポールモチアンのドラムってリンゴスターだね
(2004-01-10)
一曲目、THE Rich、キースのピアノはゴスペルってますが、力一杯のポールモチアンは、どこか重ったるいリンゴスターのようで、そういえばチャーリーヘイデンってあれでなかなかロックなベースをやってくれる。そんなわけで、宝島はロックなテイストむんむん。60年代後半のビートルズを彷彿させる。相変わらずフリージャズしてるデューイレッドマンがなかなか異質で・・・・むしろキースは時たまそっちの新宿方面に引っ張られていく・・・・ところもおもしろい。もっとジャズロック的な意味合いでも再評価されていい一枚。
多彩なアルバム
(2001-08-17)
ギターやパーカッションも入った、曲もバラエティに富んだてんこもりの楽しいアルバム。グルービーに盛り上がる「ブルーストリーク」やギターがさわやかな「宝島」等でいつものキースとは違う点が強調されているが、私は「フールズオブオールオブアス」や「アングルス」で、前衛的に乗っている点が特に楽しめた。隠し味とでもいうのか、良く聞いているとパーカッションが楽しいリズムを打って、存在感をアピールしている。