これは「アリ」でしょう・・・
(2006-08-01)
ヴィオロンとボーカル、原理的なファンに言わせればジョアンの基本プレースタイルは確かにそうかも知れません。でも、このアルバムはオーケストラをバックに配することによって曲の切なさ、寂しさ、ドラマ性を驚くべきスケールで現出させています。ましてオーケストラの音量や多様さに表現負けするジョアンでもないし。ジョアンのCD(聴いたのは10枚程度ですが)の中では1,2を争う名盤だと、私は思ってます。
豪華版ジルベルト
(2006-07-25)
ボサノバ名盤に必ず入るアルバム。なにしろ売れ線のプロデューサー、
アレンジャーと揃えているから悪いわけがない。選曲もセールスを意識したポピュラーなものとなっている。しかし、ジャアンのギターと歌を
味わうなら「ライブ・イン・モントルー」をお勧めする。味付けがなくシンプルだが、深い感銘を与えてくれる。ただ洗練されたゴージャスなサウンドの中で彼の歌を聞きたいならこれは最高であろう。
声とギター。
(2006-07-21)
ジョアン・ジルベルトの数ある作品中では売れ線の部類に入るのだろうか。
アルバム・プロデュースがトミー・リピューマ、アレンジがクラウス・オガーマンという豪華版だが、私は気に入らない。ジョアン・ジルベルトの芸術は彼特有の歌唱とギター演奏によって基本的には完結するものであり、他の要素は必ずしも必要ではない。ましてオーケストラによる伴奏など・・・。
音楽が甘ったるくなるだけで、少しもいいとは思えない。
ジョアン・ジルベルトの本当の意味でのリスナーになれるかどうかの試金石はこの辺りにあると思うが、いかが。
25年前の記憶
(2006-02-23)
25年前 はじめて聴いた時の思い出が、蘇えってくるのを覚えました。まだ若かった頃、少し背伸びをして大人の雰囲気を味わっていたあの頃を。友人の部屋でステレオプレーヤーに針を落として聴いていた時代。好きだった女の子に「Besame Muchoって 愛してるっていう事よ。」と教えてもらった記憶。その後、付き合った記憶。どの曲にも青春時代の思い出が、鏡に写し出されてくるような感覚が妙に新鮮です。レコード盤時代のジャケットもCDと同じだったと思うけど、全体的に紺色だったような気がします。シックな雰囲気が大人になったいまでも、青春時代に感じていたあこがれを彷彿とさせる、最高にセンスの良い作品ではないでしようか。
最高に上質。繰り返し聴いて飽きない名曲揃い。
(2005-03-27)
ジョアン・ジルベルトの日本公演をキッカケにボサノヴァを聴き始めて一年半ほど経ちます。この間、ジョアンの色んなCDを買ったり借りたりして聴き漁りましたが、いちばんのお気に入りがこの作品です。人それぞれ好みはあると思いますが、私にとってはこれが、ジョアンの作品の中でも頭一つ抜けた存在です。
全体を通してとにかく上質。哀愁の漂う曲、明るい曲、さわやかな曲など、様々な雰囲気のトラックがバランスよく収録されていて、何度聴いても飽きません。特にEstateやベサメムーチョ(このアレンジは良いですねー)が好きですが、その他も珠玉の名曲が揃っています。ジョアンの声もこの頃(1970年代半ば)がいちばん脂がのっているように感じます。