やはり最高のボサノバ・ボーカリスト
(2008-05-31)
ボサノバの創始者はアントニオ・カルロス・ジョビンであり、彼とボサノバギターを確立したジョアン・ジルベルトがいなければボサノバは成立しなかったとよく言われる。
しかしもう一人の最重要人物がアストラット・ジルベルトである。
彼女がいなければ、ボサノバ自体は成立しても、ボサノバがこれほどメジャーな音楽ジャンルになっていたかどうかは分からない。
彼女の愛らしさと絶対にまねできないヘタウマボーカルが「イパネマの娘」の米国での爆発的なヒットを生み、ボサノバ人気を不動のものとしたのである。
ボサノバの女性ボーカリストは大勢いるが、自分はやはり今でもアストラットが一番魅力的と感じる。
休日の午後、くつろぎの時間に聞くと最高ですね
(2005-10-30)
ボサ・ノヴァがまた静かなブームを迎えています。
最初に、ボサ・ノヴァが世界中で愛されたきっかけとなったのは「イパネマの娘」でした。
ここにも収録されていますが、その1曲がその後のアストラッド・ジルベルトの運命を変えたのは有名な話ですね。
「イパネマの娘」の大ヒットの後、ほぼリアル・タイムでボサ・ノヴァの女王と評されたアストラッド・ジルベルトを聴いてきましたが、今振り返りながら、改めて彼女の個性的な歌唱法には感心します。抑揚を少し押さえ、ささやくようにポルトガル語を歌うスタイルは当時も新鮮でした。多分世界の人に愛されたわけもそこに潜んでいるでしょうね。小野リサの歌唱法もその延長線上にありますが、ビブラートをほとんどかけない発声法が「ボサ・ノヴァ」のスタイルを確立したと思うのですが、ね。
「過ぎし日の恋」は、ジョビンが作曲し、ヴィニシウス・デ・モライラが原詩を作詞しています。軽快さは、この曲の持ち味で、それは英語の歌詞になっても変りません。アストラッド・ジルベルトならではの香りが曲から漂ってきます。
「サマー・サンバ」の軽やかさとけだるさは、確かに「SO NICE」です、いいですね。アメリカでは、インストゥルメンタル曲がヒットしましたね。
アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲の「コルコヴァード」もいいですね。スタン・ゲッツも味のあるテナー・サックスを聴かせてくれますし、なにより「ボサ・ノヴァの神様」のジョアン・ジルベルトの軽さが如何なく発揮されおり、懐かしく聴かせてもらいました。アストラッドもジョアンも翌年の離婚なんて知らない時の録音ですね。
「オンリー・トラスト・ユア・ハート」もいいですね。ささやくような英語ですが、スタン・ゲッツの少し生き混じりのテナー・サックスととても息があっています。雰囲気の良い曲ですね。ヴィヴラホーンのゲイリーバートンも邪魔にならず、盛り上げていますね。ジャズとボサ・ノヴァの融合がここに見られます。アメリカでボサ・ノヴァブームが起ったのも良く理解できます。
まさにボサノヴァの始祖です
(2005-04-14)
アストラッド・ジルベルトは
まさに
ボサノヴァというジャンルを作ったと言っても過言でない人間のひとり
けだるいささやきボーカル
サンバのリズム
軽いカッティングギター
ボサノヴァの原点でありながら頂点でもある
この人以上のボサボーカルは存在しない
これ以降のボサボーカルはこの人の真似に過ぎない
そんな彼女のベスト
選曲も問題なし
夏のけだるい午後に最適の一枚です
原点に戻る
(2004-10-11)
ボサノバと知り合うと、数々のアーティストやアルバムを開拓しては聴き、
ブラジル音楽をとことん追究する時期があると思うのですが、
最終的に戻ってきてしまうのがこのアルバムの様な気がします。
彼女の甘い歌声、心地よいメロディー、とても魅力的です。
どの作品も飽きのこないアストラッド・ジルベルトさんは最高です。
イパネマ海岸のそよ風
(2004-02-25)
アストラッド・ジルベルトは、はっきり言って「ヘタな歌手」です。では、「悪い歌手」かと言うと、そんなことはない。年に1度も聴かない前衛的な「名盤」を何枚も買うのだったら、この1枚。だって、声はかわいいし、聴いているだけで、もうイパネマ海岸でそよ風に吹かれている気分になる。理屈はいらない。夏の夕方、ビールやモヒートを片手に、どうぞ。(松本敏之)