80年代の「ノー・リーズン・トゥ・クライ」的アルバム
(2006-08-08)
83年にリリースされたこの作品は、英国人であるECが一緒に演奏してみたかった(憧れの?)アメリカン・ミュージックの大御所達を集めて作ったアルバムです。
本作ではECはアルバート・リーと共に、マッスル・ショールズのドラマーのロジャー・ホーキンズ、ブッカー・TとMG’sのベーシストのドナルド・ダック・ダンのリズムセクションに何とライ・クーダーを加えて楽しそうに演奏を繰り広げています。プロデューサーはあのトム・ダウドです。
内容の方はというと、ECの力の入ったプレイを期待している人は肩透かしを食らうことになりますが、リラックスして気軽に聴ける小品集になっています。個人的にはどうかな?という曲もいくつかあるものの、好きな曲も結構入っています。2曲演奏しているブルースの内、tk1はもろブルースではなく、ロック的に消化したアレンジがいいと思います(tk8では逆に原曲のコピーに近いバリバリとしたギターを弾いています。)。それからtk4やtk10のカヴァーが良いと思います。自作曲ではtk5とtk9が気にいっています。
このアルバムは、重要なアルバムとかターニングポイントになったアルバムではないでしょうし、傑作アルバムとかいう一枚でもないでしょうが、ECの長いキャリアの中では、EC自身が楽しむことが出来たと思われるこういうアルバムがあったからこそ、80年代を超えて更に先に進むことができたのではないでしょうか。
リマスター 最高
(2005-03-04)
レコード CD 紙ジャケのCD この音源 四度目にして最高の音にめぐり合えました どちらかといえばレコードに近いかな CDのカスカスな音 ダックのベース音の情けなさ デシベルの低さに涙でしたが このリマスターははっきり言って 最高です ダックのベース弦のうねりまでしっかりと聞こえます デシベルもかなりアップ エリック アルバート ライのギターも最高 迷わずに買いです おすすめです
ギター職人としての最後の・・・。
(2003-04-01)
自らのレーベル、ダックレコード設立第一弾。曲も良ければプレースタイルも素晴らしい。この人のアルバムは本当に名盤と呼ばれるものが多く、簡単には語れない気がする。それだけに全ての作品が凄いのだが、私にはどうも歌がうまい、ギターも弾ける人という印象が強く、作品含めて位置付けが中途半端なのだ。繊細なギターを弾くわりには強い個性で、作品の中でギターの音が浮いている感じがいつも付きまとってきた(それだけ偉大なのだろうが)。なので今までずっとどういう作品なのかと迷いながら聴いて来たものだ。そんな中でもこのアルバムは楽しい。今まで、より歌中心でリラックスしてきた感があるが、久々にギターにも力を入れて作ってきた印象で吹っ切れたかのようだ。リズム隊のダック・ダンとロジャー・ホウキンスも凄まじく、リラックスしながら適度に力が入っているのか、全体のうねりを感じる。音も良く、よりスッキリと聴こえる。見落とされがちではあるが、最後に南部の香りを残した、”エリック・クラプトン”というジャンルの総決算、80年代の名盤だ。