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2008/10/12 12:35:04 現在
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Kid A お気に入りに追加

出版社・発売元:

Parlophone

媒体: Music
ランキング: 31061
発売日: 2000-09-14
レビュー (Amazon.co.jp)
   前作『OKコンピューター』の発表直後から、極度のスランプに陥ったトム・ヨーク。3年間もがき苦しんだ末に、今作で彼が選択したのは、まるですべての感情を削ぎ落としたかのようなエレクトロニックサウンドだった。彼らの最大の特徴であったギター・サウンドは皆無。メロディも極限まで抑えられ、アンビニエントな音像と冷たいリズムだけが淡々と響いてくるのだ。
 「ロックとデジタルの融合」などというくだらない方法論のレベルをはるかに越え、現代人の抱える根源的な虚無へと接近してしまった問題作である。(森 朋之)

カスタマーレビュー

レビューするのも難しい  (2008-09-30)
2000年以降では間違いなくもっとも優れたアルバム。他のアルバムは、本作と比較する物差しすら持ちえていない。Kid Aの発売、及び英米での首位獲得は全ロック史の一大事件である。

僕自身、この文章を書き始めておいて無責任極まりないが、本作から感じたことを適切に文章化しレビューすることができない。

ただ痛切に感じるのは、ロック的なものに反抗するように「OK Computer」を発表し、まさしく孤高のバンドとなってから相当な苦悩があったのだろうということである。その苦悩の末に、築き上げてきたすべてを壊しすべてを再構築した。本作は結果完成した異形の楼閣である。

だから我々もこのアルバムを漫然と聴くことは許されないのではないかと思う。表層を追ってアンビエントだとか、ポストロックだとかいうのは簡単である。しかしレディオヘッドはこのアルバムで何を伝えたいのか──なんというか、哲学的になってくる。いくら充実した曲を集めても、この境地に至ることはできまい。

英米で初登場1位というのも話題性に起因するのだろうが、何百万という人にこの音楽が聴かれたという事実は大きい。一体どれくらいの人が思い悩み、あるいは嫌悪感を抱いて棚の奥にしまっただろう。しかし、本作に触れるからには直視しなければいけないのである。

羊水に包まれた感覚  (2008-07-24)
前作『OKコンピューター』から3年半・・・満を持してのリリースだけあって、
楽曲,サウンド,トータルバランスと全てにおいて質の高さを感じますね。

一度プレイボタンを押すと、途中で止めたくなくなります。

『Kid A』は彼らの作品では一番好きなアルバムです。完成度では間違いなくナンバーワンでしょう。
ただ「Idioteque」だけ少し浮いた印象があるので★★★★にしました。

無理には勧めない。  (2008-05-24)
Radioheadの作品の中で、唯一どうしても好きになれない作品。
先行するレビューなどに牽引されてしまっている人も少なくないと思うが、別に本作の素晴らしさが理解できなくても、それでファン失格とかそういうわけでは無い。
私個人としては、深夜など時間帯によっては信じられないくらい耳を惹きつけられることはあるものの、普段は殆ど聴くことはない。
「OK Computer」でさえ暗いと思って、「The Bneds」ばかり聴いているリスナーなのだから、当然と言えば当然。
それも、「The Bneds」でも聴くのは「Planet Telex」、[Just」、「My Iron Lung」、「Black Star」などの比較的ノリの良いナンバーばかり。
トム自身が思い入れがあるらしい「Street Sprit(Fade Out)」も正直なところそれほど好きじゃないし。
だから、好きな人には言うことはないけれど、実は本作のことがあまり好きになれない人は、何も無理に聴くこともないと思う。
少なくとも、気分が沈んでいる時には聴かない方がいいと思う。


‥‥でも、ライヴではバンド本人はすごく楽しそうにプレイしてるんだから、不思議だなぁ。

魔法がかかる1時間  (2008-03-04)
EverythingIn〜のイントロを聞いて、あなたは何を思うだろうか。

カオスパッドに先導されるヨークの声は反復を繰り返し、不思議と狂気よりも確かな安心を感じさせるクライマックスを迎える。

二曲目KID Aは優しげな音世界に迷い込み、バラバラにちぎられたヨークの声であなたは絶望を懇切丁寧に聞かされる

躁鬱病のようなベースイントロが狂気な「国歌」、初めて聞くのに懐かしい叙情的なHowToDisappear〜。そしてジャケの荘厳な山々に最も相応しいインストTreefingers。
後半は「Optimistic」で皮肉にも初めて楽観的にロック的ギターが鳴りだす。掴みどころの無さ過ぎるグルーヴのInLinboを経て、強烈なエレクトロナンバーIdioteque(ライブは圧巻)が始まる。
そのまま五拍子MorningBellに続き、最後は……是非ともあなたの耳で感動的な幕切れ(と、言ってはいけないのだろうか)を聞いて欲しい。



思うにこれは、オウテカとかポストロック志向とか経済主義糾弾とか新世紀最高のポップス芸術とかそんな言葉に収束される作品ではないのだと思う。

あなたの耳で聞いて、あなたの感じたことが、このアルバムそのものだ。

レディオヘッドのアルバム中最もポップ  (2007-10-25)
レディオヘッドの熱心なファンでもないので、歴史的傑作とか言われる「OKコンピューター」もそれほど大した作品だとも思わないが、本作だけは一回聴いてその音世界に引き込まれた。難解だとか暗いとか言ったイメージが先行しているが、非常に聴きやすいポップなアルバムではないか。
だいたい、世のロック寄りの評論家やリスナーはロックバンドが急に音楽性を変化させて、テクノロジー駆使なんかしちゃったりしたらもう大変!時代の変化だ革命だ!とやたら騒ぐ訳のわからない風潮があるが、ミュージシャン本人にしたら、単に新しいことしたかっただけだろう。レディオヘッドがもう時代の先端を走っていない現在からしたら、当時の本作リリース時の大騒ぎは何だったのかと思う。音色に凝ったポップアルバム、それでいいと思うが。日本盤のライナーが力みすぎで、読んでいると革命でも起こってるのかと笑えてくる。単なるロックバンドのアルバムなんだからさー。

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曲目リスト
1.Everything In Its Right Place
2.Kid A
3.The National Anthem
4.How To Disappear Completely
5.Treefingers
6.Optimistic
7.In Limbo
8.Idioteque
9.Morning Bell

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