劇場での一発録音で製作されたアルバム
(2007-10-13)
70年発表の3rd。ウッドストックでの劇場でのライヴ録音で製作されたアルバムで、当初は客を入れての録音を予定していたが中止されたらしい。ザ・バンドというグループを考えるとこのコンセプトは非常に面白く正しい選択だと思うが、出来上がった作品を聞いて多くの人は思ったことだろう。「違う」と。曲そのものは相変わらず素晴らしいものの、ザ・バンドが従来持っている質感のようなものが大幅に変化しているのだ。それが良い方向であれば問題ないのであるが、このアルバムのこじんまりとした出来上がりは何とも言葉にしがたい。特に名曲中の名曲であるタイトル曲の9.に顕著なのだが、この湿った音の質感というものが、ザ・バンドには馴染んでいないような気がする。ミックスはトッド・ラングレンとグリン・ジョーンズという名だたる2人に競合依託して良い方のテイクを抜粋した形をとったらいが、どちらのミックスも似通っていて小生には判別不可能である。(従来はジャケの記載とは異なり、3曲以外はトッドのテイクであったが、近年にはジャケに記載されているようにミックスを差し換えたものが再発されている。)どちらにしてもこの人選は間違いだったと言わざるを得ない。2.のワルツは絶品。でも大好きなアルバムであることには代わりはないのですけどね。
誤訳しちゃいやよん
(2005-09-26)
恐れていた通りの事態が起きているようだ。
原題をよく見て頂きたい。"Stage Flight"ではなく、"Stage Fright"である。つまり、richardonmymind氏が指摘している通り、「ステージ恐怖症」が正しい。これほど多くの人が誤解しているのかと思うと悲しく思う。「飛翔」じゃあ、意味が正反対ですよん。
内容だが、1stや2ndに比べて評価が落ちるのはやむなし、という気も確かにするが、たぶんザ・バンドの最も美しいバラード「スリーピング」や、もちろんリック・ダンコの「ステージ恐怖症」、そして傑作「Walcott Medicine Show」に免じて五つ星を進呈したい。
最後のThe Bandとしてのアルバム
(2005-08-11)
次作からは「ロバートソンバンド」となってしまうので、本作がThe Bandらしさが残った最後のアルバム。
前作までの圧倒的な存在感は無いけども、軽快で調子はずれなロックが並ぶ良作。
当時、The Band作品の最初が本作だったけども、ミュージシャンが絶賛するほど凄くないやん・・・とちょっと残念に思った記憶がある。
結局は立て続けに買った「Big Pink」や「ブラウンアルバム」によって完全に打ちのめされてしまうのだけども。(本作でThe Bandを聞くのを辞めてしまっていたら、はっきり言って今頃音楽を熱心に聞いていなかったとさえ思う)
という経験からやはりThe Bandは1stから聞き始めるのが無難です。
ステージ恐怖症
(2005-03-15)
アルバムのタイトルは、日本語に訳すと「ステージ恐怖症」。
特別に難解ではない限り、アルバムタイトルを正しく理解することは
そのミュージシャンをより深く知るのに大きな手がかりとなるだろう。
リックが歌う「ステージ恐怖症」、舞台負けした男のイメージを伝える
名曲です。
彼らの生き様を閉めしたアルバムタイトル
(2005-03-07)
一部でご指摘のとおり、この題名は「ステージ恐怖症」であることくらいは知っております。ただ、彼らの真骨頂は、あくまでライブ活動にあったのではないでしょうか?そうであるとすれば、「ステージが怖い」といいながら「r」を「l」に変えて飛び立っていったと理解してあげたいのですが。ま、「r」と「l」の発音で外国に行くたびに苦労押している人間の読みすぎかもしれませんけど。