疲れたときにおすすめ、だが"癒し系"ではない
(2005-06-03)
メロディアスなトランス/ハウスアーティストBTの3rdアルバム
一般的にトランスやハウスはダンスミュージックとして認知されているし、その解釈は全く正しい、このアルバムもケミカルブラザースばりのダンス・ロック・ブレイクビーツ「Never Gonna Come Back Down」のようにダンサブルで盛り上がるナンバーもある。しかしそれだけに留まらない魅力が満載だ。
とりあえず「Dreaming」を聴いて貰いたい。歌物トランスの類にはいるのだろうが、軽く疲れたときにベッドなどで聴いてみるとなんともいえぬ気持ちよさがとても心地いい。ほかにも同系統の歌物「Running Down Way Up」「Mercury and Solace」、インストではあるが「Godspeed」など心地よいナンバーがやはりこのアルバムの核になっていると思う。
さらにはフォークロックふうに歌ってみたり(しかもゲストでなくBT本人が)、ラッパーを迎えた穏やかなヒップホップ風もあったり、その日の気分で聴く曲をかえるなり、通しで聴くなり、とにかく聴いててほしい。
旬なビーツがきける一枚
(2003-11-15)
サントラでの活躍著しいBTですが、これまでのアルバムと比べて本作はかなり音楽性に変化がみられます。次世代のブレイクビーツとも言われるニュースクールブレイクスの導入です。一時期身を寄せていたP・オークンフォルドの影響でしょうか。この導入で一気にサントラでひっぱりだこになった感じです。スケール感があってアグレッシブなそのサウンドはスクリーン映えします。ちなみに以前はと言うと、もっとテクノ/ハウス然とした感じでした。アンビエントな面もあったりしてて。ブレイド2をご覧になった方は、ヴァンパイアがクラブで踊ってるシーンを思い出してください。ド派手なBTチューンがかかってます。
ダンスミュージックの中でも唯一のポップ
(2001-08-27)
近時、アメリカで注目すべきトランス・アーティストの一人といえば、BTことブライアン・トランソーが挙げられよう。彼は、イギリスでのクリエーターだったが、最近になってアメリカで注目を浴びている。それはサントラへの台頭からも見て取れる。ニコラス・ケイジ主演の『60seconds』では“Never gonna come back down”、シルベスター・スタローンとキップ・パルデュー出演の『DRIVEN』では、“Satellite”。いずれも大ヒットしたハリウッド映画であるが、そのヒットを影ながら支えていたのは、BTの生み出したナンバーであったと評価しても差し支えないだろう。その潜在的能力を秘めたBTは、まさに「movement」し始めたばかりである。