COOL
(2007-09-29)
特定の感情に寄らない音。
秀逸なジャケットが物語るがまさにドライ、クールというような音だ。
クールというのはただやるのではただクールぶるだけになる。
しかし燃え尽きることのない情熱や野心を超えたとこにある理性的なものは、
それだけ芯が強く正に真のクールだ。
野心の末に得る様々な経験は、それだけ中庸の幅も広げる。
彼等の音は中庸とも言える。極端の音とは違い味わいがある。
WIREは定まらない。
最高傑作!!!
(2003-07-07)
1988年にリリースされた復活Wireのセカンド・アルバムとなります。個人的にはこのアルバムがベスト・アルバムと言えるでしょう。彼ら史上最もポップな側面を前面に打ち出したサウンド。そして同時にエレクトロニクスを大々的にフューチャーしたスタイルを彼ら独自のスタンスへと昇華させた作品と言えるでしょう。キャッチーなメロディとスモーキーなヴォーカル・スタイル、それを包み込む少しダークで浮遊感のある不穏なエレクトロニック・サウンド、そしてオーヴァー・ダブを重ねに重ねた凝りに凝りまくったギター・サウンド、これまた一筋縄ではいかないラインを紡ぎ出すベース、無機質でダンサブル、しかし内面のエモ-ションを感じさせるドラム・サウンド。そんな彼らの実験的スタンスとポップ・ソ!ングとしての機能性を同時に果たすという離れ業を成し遂げた凄いアルバムでもありました。全編に感じることの出来る密室感は、後のモダン・ロックのアーティスト達に多大な影響を与えたと言っていいでしょう。スケールの大きいサウンドでは無く、広がりよりもサウンドそのものを深く掘り下げるベクトルへと至った、実験的なポップ・ソングの数々が素晴らしいです。前作「Ideal Copy」のダンサブルさに怪訝な表情を見せた古くからのファンも納得の一枚といえましょう。大傑作アルバムです!