完璧な作品!
(2007-05-23)
73年発表のアルバムにして、「前作、次作と合わせ3部作」あるいは「『キーオブライフ』までを合わせ4部作」と呼ばれ、スティービーの最高傑作に挙げられることも多いアルバムです。最高傑作かどうかは、個人の好みもあり、ご意見も分かれることもあると思いますが、70年代の3部作(4部作)は、まさに、神が乗り移ったとでもいえるような出来で、嫌いと言うような方はいない出来かと思います。実際、このアルバムは、スティービーが寝る間も惜しんで作ったという逸話がある位で、当時のスティービーは、アイディアが次から次へと湧き上がってきたのだと思います。
サウンド的には、ポップス、R&B、ロック、レゲエ等々が、程よく混ざったポップスですが、バラードあり、乗りの良い曲ありと、バラエティに飛んでおり、楽しめます。多くの音楽ファンにお奨めのアルバムです。
超えるものを聴いたことがない
(2007-03-06)
70年代の彼にはおそらく現世の音楽ファンのために過去の偉人が摂り付いているに違いない。先日のライブではいきなりToo HighからスタートしHigher Groundまでメドレーで生演奏を聴かせてくれた。20年以上何千回このアルバムを聴いてきたものとしては言葉にならぬ感動であった。当時スティービーはほとんど寝ることもなく数ヶ月このアルバム製作に没頭したという。しかも完成直後味覚を失う大事故に遭う。暗示的スピリチュアルな曲がメドレーで歌われている。前作および後の2作もすばらしいが他のアーティストの作品も含めアルバムとしてこれを超えるものを聴いたことがない。POP,POCK,R&Bに興味のあるあらゆる人に聴いてほしい20世紀の遺産である。
ロックフィールドにも通用する一生盤
(2006-12-08)
しかし70年代のスティービーワンダーはすごい、特に三部作、四部作と言われるあたりは嫌いな人がいるのか?と思えるほどだ、多分音楽が好きならなにかしらの驚きがあるだろうし、特に好きじゃなくても聴き流すには最高のバックミュージックになるだろう。「あ、これ聴いたことある」的なもの、ポジティブな印象で聴きたいなら「キーオブライフ」だと思うが、「インナーヴィジョン」は一言で言えばマニアックなのではないだろうか。しかし捨て曲なし、ゴールデンレディーやハイアーグラウンドはカヴァーされたりもした、これはむしろロックフィールドの人が聴くと驚きや感動がすさまじくあるアルバムだと思う。
神懸かりな作品
(2006-09-06)
Stevie Wonderの最高傑作とも言われる作品。前作"Talking Book"にて成功を得た彼が相当ストイックな環境と覚悟で制作に臨んだ事が音源を通しても伝わってくる。実際この時のStevieは自分自身を世間から隔離した環境の中で、眠るのも惜しいと言うほど音楽漬けの生活を送っていたという。
"Talking Book"というアルバムは全ての曲自身が輝きを放ち、尚且つポップセンスに溢れた作品であった。それに代わって今作の"Innervisions"は勿論1曲1曲のクオリティも素晴らしいが、アルバムトータルで見てコンセプチュアルで一貫した輝きに満ちている。曲やアルバムの完成度の高さ、そしてStevieのスピリチュアルなメッセージ。ジャンルの枠に捕われない沢山の音楽の要素が1枚に凝縮した密度の濃い作品だ。
作品全体にピンと張り詰めたような空気が漂い、フィジカルな強さから生み出されるタイトなリズムと破壊力のあるサウンドが洪水の様に押し寄せてくる。そのサウンドは中毒性のある快感に満ちたサウンド。そして極めつけはセンチメンタル溢れる世にも美しい楽曲が上手くその間に落ち着き、アルバムにスピリチュアルで神聖な空気を醸し出している。
オープニングから強烈な緊張感の溢れる"Too High"。静謐で神秘的なバラード"Visions"。ファンキーだけれど何処か危険な香りが漂う"Living For The City"。心の琴線に触れるような優しいサウンドが溢れる"Golden Lady"。全てのリスナーをハイにしてしまう"Higher Ground"。この流れは正直度肝を抜かれてしまう。
僕はStevie Wonderの数多くの曲の中で、このアルバム収録の"Golden Lady"が一番のお気に入り。何故かこの曲を聴くと自分の淡い思い出とリンクして切なくなってしまう。気だるいシンセサイザーの音が心の柔らかい部分を突いてくる。
本当は星6つ付けたい
(2006-07-12)
このアルバムは買ってからだいぶ経つのですが、いまだに飽きませんね。スティービーのソウルを随所から感じます。このアルバムで僕がお勧めしたいのがVisionsです。スティービーの曲なのに難しいせいか、カバーしてる人がほとんどいないのもあってややマイナーですが、歌詞が印象的です。目の見えない人が書いた詩とは思えない内容です。そしてこういった理想郷をスティービーは描いてるんだな、ということがよくわかります。ソウルフルではなく幻想的な曲ですが一押しですよ。